俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ5)

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すばるｓｉｄｅ

「お前ら、
　ええ加減に起きんかぁいっ！！！！！」

朝一にヒナの声が聞こえて。

次第に下の階のリビングが賑やかになって。

そんな心地のええＢＧＭを聴きながら、
俺は今日もギリギリまで布団の中で微睡む。

生まれつき原因不明のよう分からん病気に
悩まされた俺。

ちっさい頃は病院にお世話になりっぱなしで。

成長するに連れて、自分でも体調管理できる
ようになったし、何より兄弟が支えてくれる
お陰で、今じゃこうして家で暮らせる。

兄弟にはホンマに感謝しとるんよ。

「すぅ兄、起きとる～？」

「おん、おはよう隆。
　なんや今日もヒナに怒られとったなｗ」

そっと俺の部屋の扉を開けて声をかけてきた
隆平に、俺もベッドから起き上がってそう返せば

「聞こえとったん？
　ほな助けに来てやぁ～。
　朝からゲンコツは痛いって。
　ほれ、みてココ！！
　たんこぶ出来てもうてんで！？」

そう明るい笑顔で、
ヒナに叩かれたのであろう場所を見せてくる。

「いや、分からんて・・・。」

「ほら、ここやて！！
　触ってな、ポコってなって・・・」

この後暫く、隆平の頭を触らされた俺。

マジで分からんで？たんこぶ・・・。

「すばるー！！りゅう！！！
　朝飯、できたでぇ～！！！！」

下からきぃの声が聞こえてきて。

「ほな行こか、すぅ兄。」

そう言って、俺を背中に乗せる隆。

朝は寝起きのせいか下半身の筋肉がいつも以上に言うことを聞かへん。

前に自分で動こうとして階段から転落したことがあって・・・。

皆にえらい怒られたと同時に心配かけて。

それ以来、朝は１人で部屋から出る事を
禁じられている俺。

やからこうして、
誰かがリビングまで運んでくれるんよね。

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