俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ13)

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すばるｓｉｄｅ

あかん・・・

夢中になりすぎて、隣の部屋に亮が居るって事
忘れてもうてた・・・。

「ごめん亮ちゃんっ！！
　俺も止めなあかんかってんけど・・・。
　やり出したら止まらんくなってもうて・・・」

「いや、章大は悪ないねんっ！！
　俺ん我が儘で巻き込んでもうて・・・」

章大が亮に謝ってくれて。

いやでも、悪いんは俺やし・・・。

発作の後は大人しくしとくって約束で、
今の音楽の仕事も許して貰ってる訳やし・・・

俺が俯いとったら、

「はぁ～・・・。
　俺も止めに来たつもりやってんけど・・・
　そんな楽しそうなすぅ兄見たら止められへん
　・・・３０分だけやで？」

亮の大きな溜息と共に、まさかのお許しが出た

「・・・ええの？」

「ただしっ！！
　・・・俺も、聞いとってええ？」

耳まで真っ赤にして、そう言ってきた亮。

・・・かわええ・・・・・・。

「ほな俺もベース持ってくる！！
　おうちでセッション～♪」

「えぇ～！！みんなだけズルい～！！
　俺もドラム叩きたいっ！！
　なぁ、地下室行ったらあかん？
　俺も皆でセッションしーたーいーーー！！」

俺が許可した途端、隆平とタツまで乗ってきて

やけど部屋やとドラムは叩けへんから・・・。

タツも一緒にってなると、地下にある練習用の
防音室やないとあかん。

でも、あそこは地下にあるせいか、
暖房をつけな寒い。

心臓の弱い俺が地下で練習するためには、
あらかじめ空調を整える必要があって、普段は
練習前に誰かが空調設備を整えてくれてる。

今日は無理やな、そう思ったけど

「暖房なら夕飯前に入れたるで？
　すばる、地下行くなら
　上着羽織らなあかんからな？」

「やるのはええけど、
　時間気にしなあかんで？
　ちゃんと休憩取りながらやりぃよ？」

きぃとヒナが部屋に来て、
そう言ってそそくさと去って行った・・・。

なんや、俺の分身たち、

カッコええ事してくれるやんけ・・・。

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