俺ら伝説の７人兄弟∞ (ページ25)

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すばるｓｉｄｅ

体が重い・・・。

ぼーっとする頭。
重たい瞼をゆっくり持ち上げると、見えたのは
見慣れた天井やった。

あれ、俺いつの間に帰ってきたんや？

昨日のライブが終わってからの記憶が
曖昧なんやけど・・・？

「あっ、起きた？すぅ兄。」

「りょう・・・？」

俺が目を覚ましたことに気付いたんか、
パソコンを弄っとった亮が声をかけてきた。

「もう夕方やで？
　なんか食えそう？薬、飲まなあかんし。」

「ぉん・・・ちょっとなら・・・。」

「リビング行く？
　それとも部屋に持ってこか？」

「リビング、行きたい・・・。」

自分じゃ動ける気がせーへんけど、
家に帰ってきたなら、皆に会いたいし。

部屋で１人て寂しいやん？

「わかった。ちょお待ってて。」

そう言うと、亮は直ぐに隆平を呼んできてくれて

「すぅ兄、おはようさんです。
　リビング行きましょぉ～♪」

慣れた手つきで俺を背中に乗せてくれる隆平。

リビングに行くとみんな居って。

「ようやく起きたか、すばる。」

「寝過ぎやねんて、お前。
　夜中寝れんくなっても知らへんで？」

俺の三つ子の分身、きぃとヒナに呆れられて

「すぅ兄！！
　これ、今回のＤＶＤ！！
　隆兄と亮も一緒に見よっ！！」

「すぅ兄！！
　今日の夕飯中華やって！！
　唐揚げ～♪蟹チャーハン♪」

元気な弟達がソファーを譲ってくれて。

「すぅ兄、喉渇いてない？何か飲む？」

「体冷やしたらあかへんで？
　毛布、ちゃんとかけてな。」

心配性な隆平と亮が
甲斐甲斐しく世話焼いてくれて。

この空気感に、
あぁ、家に帰ってきたんやなぁって思う俺やった

今日も、明日も、その先も。

ずっとこの時間が続きますように。

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