私は平和に暮らしたい!! (ページ12)

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173の苦悩ページ12

彫「なぁ...。流石にちょっと人数が多くない?」

動けないんだけど、と出発早々いーくんが不満を漏らす。確かに目を瞑っている私と常に下を向いているシャイガイは良いにしても、先生は普通に歩くのだ。

『うーん...。どうしようか...。』

首を捻って考えて見るがやっぱり先生にも目を瞑ってい貰うしかないのだろうか?

ペ「ふむ...。確かにそうだな。私は君達に同行したかったのだが、それでは何かと不便そうだ。」

彫「そうだぞー。ほら、さっさとどっか行け。」

シ「.....173...そんなに.....嫌い.....なん...だ.....。」

ペイントされた顔(?)を歪めて明らかに先生を追い出そうとしているいーくん。まだ一緒に行動し始めてから数分しかたってないのだけれど。

ペ「ではこうしよう。私は人探しをしている。その人物に出会うまで同行させてはくれないだろうか?」

と、先生が人差し指を立てて提案する。人探し...。きっと普通の人ではないのだと思うが...

『そもそもその人に会える保証ってあるんですか?』

問題はそこだ。そう言うと先生は少し考えるような動作をしてからこう付け足す。

ペ「ここから少し行ったところに彼の収容室がある。そこまででどうだろう。」

収容室ってことはその人物も人ではないのか...。どんな人か不安ではあるがひとまず行ってみる価値はあるだろう。

『分かりました。では行きましょうか...!いーくん達もそれでいいかな?』

彫「ま、そんくらいなら...。」

シ「僕は....ぜんぜん....。」

そうしていーくんの移動できない問題に苦戦しながらもなんとか歩を進めていった。

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???「なぁ...。聞いたか...?例の収容違反のヤツなんだけどよ...。」

???「あぁ。新しく入ったオブジェクトが173と096引き連れて歩いてるんだろ?」

???「それだ。研究員達がこぞって心配してるんだ。財団に対してとても友好的だった分、オブジェクトと手を組んでるのがショックな奴も多いみたいだ。中には彼奴がこの収容違反の元凶だって言ってる奴もいるぜ。」

???「それは言い過ぎだと思うが...。なんにせよ再収容したら管理が厳重にはなるだろうな。」

???「お、そろそろ出動か。明日もお天道様が拝めるといいな。」