【3】サド教師とツンデレ生徒【名前変換オリジナル】

第百三十七話 ページ38

翌日の昼休み、私は学級委員長会議に出ていた。
他クラスの学級委員長全員はもちろん、生徒会とそれと何人かの担任を受け持っている教師たちも席に着き、昼ご飯を食べている。
よくよく見れば、笹塚先生も端っこで私が作った弁当をつついてる。私の視線に気づいたのか、顔をあげて私を見ては箸を咥えたままひらりと手を振ってきた。お行儀悪いな、と思いながらもひらりとてを振り返す。

「お集まりいただきありがとうございます。今日の議題は文化祭についてです」

挨拶もそこそこに会長が切り出す。今日は話す内容が多いのだろうか。

久しぶりに会った生徒会長は相変わらずぴしりとしている。その少し後ろに控えている副会長はきりりとした顔でそんな会長の後ろ姿を見ているが、心なしかうっとりしている。だがすぐに私の視線に気づき、ギッと睨みつけてきた。恋する乙女は怖い。

「えーっと、去年も参加された方は知っていると思いますが……今年も、各クラスには出し物と上演をしてもらいます。展示のほうですが、教室の使用は自由。教室以外の多目的室を使用する場合は事前申請をお願いします、早い者勝ちですのでそのつもりで。火を使う場合も申請をして許可を取るようにしてください。できるだけ被らないようにするため、喫茶店などはくじ引きになる可能性もあるので了承ください」

手元の紙を見ながらすらすらと会長は読み上げる。
去年の出し物は何をしたんだっけ。あぁ、生徒の中の有志による音楽会だった。滅茶苦茶うまかった。運命のように合唱部と軽音楽部所属の生徒が多数を占めていたからすごく完成度が高かった。

「上演ですが、去年同様体育館で行われます。此方では被っても大丈夫ですので、クラスと話し合ってできるだけ大勢の人が参加できる催しにできたらプラスですね。去年は演劇、音楽会、ダンスなど大いに盛り上がりましたので今年も期待していますよ」

にっこりと微笑み、会長は紙をテーブルに落とした。

「簡単な説明は以上です。何か質問はありますか？」

誰も手を挙げない。特に二年、三年は去年と全く同じで経験を積んでいるため大体の流れも把握している。

「では今日のミーティングは以上です。出し物等の締め切りは来週末までに生徒会まで提出してください」

その一言を皮切りに、会議は終わった。大体毎度質問をする人がいないので、いつも20分程度で解散するのだ。
それにしても出し物と上演か。今年は何になることやら。

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