玉狛のお姫様はボーダー最強 10 (ページ32)

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〜A〜

龍希｢もういいのか。久しぶりの対面だったろ｣

｢だって、会おうと思えばいつでも会えるから。でしょ？｣

龍希｢そうだな｣

遊真くんの隣りに座って朝ご飯を食べて、長居する理由もないからお土産を貰って帰った

本当に佐野屋の和菓子だ

半分冗談だったんだけど

遊真｢親切な人達だったな｣

｢龍希さん達は特別だからね。遊真くんはお昼から防衛任務だったよね｣

遊真｢レイジさんと一緒にな｣

という事は今日のおやつはこの和菓子か

みんなにも分けてあげなきゃいけないのかな

でも私が貰った物だし

･

｢その湿布どうしたの｣

わざとらしく見える湿布に純粋な疑問をぶつけた

忍田｢昨日の事。覚えてないのか｣

｢昨日？あー……まだ痛いんですか？歳ですか？｣

忍田｢そんなわけないだろ。それと俺はそこまで言われる歳じゃない｣

33歳は充分そういう歳だと思うけどな

認めればいいのに

｢てか、最近ずっと“俺”って言ってるけどいいの？本部長なのに｣

忍田｢Aの前だからだ。それ以外ではちゃんと本部長をやっている｣

迅｢忍田さーん。いるよ……城戸さん｣

忍田｢ゲッ…城戸さん｣

城戸｢素直な反応だな。忍田本部長は自分の仕事に戻りたまえ｣

忍田｢待って下さい！私はA達を……｣

城戸｢公私混同して隊員を名前で呼ぶのもやめなさい｣

忍田｢私は岸原くん達の監視役です｣

城戸｢それは私がやる。いいから早く行きなさい｣

真史さんは正宗さんに聞こえるように舌打ちをして自分の仕事に戻った