玉狛のお姫様はボーダー最強 10 (ページ31)

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〜A〜

朝宏｢ほら。お前ら2人に合いそうな本。薄いけど読み応えあるよ。で、Aは何冊か貸してほしいんだっけ｣

私だって何もせずゴロゴロするわけじゃない

そんな退屈極まりないこと出来るわけない

ゴロゴロしながらでも出来ることをやるのだ

本を読むのは嫌いじゃない

だから長編小説を行くつか借りて読もうと思った

龍希｢本当に来たのか｣

｢おはよ。龍希さん｣

龍希｢はよ。お前ら飯は？｣

｢まだ｣

龍希｢なら食ってけ。アサ。いい加減片したらどうだ。読み終わったもんは売るなり捨てるなりしろ｣

朝宏｢嫌ですよ。読み返すんですから｣

龍希｢何がそんなに面白いんだよ｣

朝宏｢現実に起こらないことを、自分が体験してるように思えるからですよ。若も読んでみて下さいよ。貸しますから｣

龍希｢気が向いたらな｣

遊真｢これはこれは。本を貸してだけでなく朝ご飯までご馳走に｣

龍希｢遠慮せず食ってくれ｣

遊真｢いただきます。ん？Aは？｣

龍希｢すぐ来る。気にするな｣

｢あの…顔を上げて下さい。組長さん｣

竜蔵(りゅうぞう)｢いいえ。生前、桧谷蓮矢殿と約束していたにも関わらず若頭である龍希は三門市を離れるという大失態を犯しました｣

｢でも戻って来てくれた。それだけが嬉しかったんです｣

竜蔵｢龍希から聞きました。ボーダーに入ったとか｣

｢はい。これからはボーダー隊員、岸原Aとして龍星会をお守りします｣

組長さんは顔を上げて認めてくれたかのように｢お願いします｣と再び頭を下げた