275 ページ35
〜忍田〜
Aがあんなにも取り乱すなんて
そんなにも好きなのか
それならもう私と無理に関係を続けさせる理由がない
唐沢さん以外の人はあまり信じていなかったようで、
それだけ恋人同士には見えないということだろう
年の差がありすぎるとそうなることは目に見えていた
｢それと加古さん！本部長様とデートなんてした事ないです！」
加古｢あら〜。よく2人でご飯行くじゃない」
｢行くだけですよ。ねぇ？」
忍田｢あぁ」
太刀川｢Aが忍田さんと飯行くのは奢ってもらえるからだろ？」
｢それもありますけど……」
太刀川｢あんのかよ」
｢私が本部長様と行きたいんです」
忍田｢……っ//」
社交辞令とはいえ私には嬉しすぎる
慶達にパーティーはほどほどにするよう忠告して仕事に戻った
こんな顔でいたら今度こそ本当にバレてしまう
唐沢｢いいところでお会いしました…って、嫌そうな顔しないでもらえますか」
忍田｢出張じゃなかったんですか」
唐沢｢これからですよ。それで、これをAちゃんに渡してもらおうかと」
忍田｢ご自分で渡せばいいでしょう」
唐沢｢いいんですか？本当に？」
忍田｢私の許可は必要ない」
唐沢｢それは良かった。渡したいのはコレなので一応報告しときますね」
見覚えのある小さな箱
忍田｢待っ……！それは…」
唐沢｢指輪ですが？」
中を見せてくれるのか
私のとは違い、宝石のついた指輪
これではAも唐沢さんの想いに気付くかもしれない
自分で渡せと言った手前 渡すなとは言えない
唐沢｢何です？」
忍田｢その……中学生に、指輪…というのは……」
唐沢｢娘に指輪を渡す
それはそうだが……
それに私はそういうつもりで
ただAのためを思って……
唐沢｢わた……俺は婚約指輪として渡すつもりなので」
忍田｢他の隊員もいる！！！せめて別の日に……してくれないか」
唐沢｢それもそうですね。さすがに茶化されたくはない」
唐沢さんがいなくなって1人になると、直視しなかった現実が一気に押し寄せてきた
婚約指輪と言ったのか？
Aにプロポーズするつもりか？
そんな事欠片も思わなかった
好きという
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まゆ
| 作成日時：2018年12月23日 15時
