玉狛のお姫様はボーダー最強 6 (ページ3)

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～忍田～

｢私が混ぜる(やる)！」

熱くなった鉄板に生地を流して子供のような目をするA

ヘラを二つ持った時には、さすがに止めた

｢ひっくり返すのやりたい」

忍田/真司『(それが目的か！！)』

Aにしては珍しい選択(店)だと思ったが、そういう事か

真司くんは頑なにやらそうとしない

Aも自分のではやらない

城戸さんのは、手を出そうか迷っている

となると残るは……

｢本部長様のやっていい？」

これを断ったりしたらまた関係が壊れてしまいそうで、断れなかった

席を移動して、隣りに来たAはやはり、城戸さんの匂いだ

｢ほら出来た！見た！？ねぇ忍田さん！」

忍田｢あ…あぁ。凄いな」

久しぶりに呼ばれた

昔のように頭を撫でて褒めると

私がAを好きになったきっかけ(笑顔)を向けた

『忍田さん。しゃがんで』

『ほら取れたよ』

｢子供扱いしないで下さい。本部長様」

ハッとしたAはほっぺを膨らませて自然と上目遣いになった

抱き締めたいが、城戸さんや真司くんの前で出来るはずなく、誤魔化すように頭に手を置いた

｢もう本部長様！」

忍田｢子供だよ。いつまで経っても」

｢むぅ～。本部長様だって子供じゃんか」

忍田｢どこがだ」

｢川の上走ろうとしたくせに」

忍田｢なっ……///城戸さん！！」

城戸｢事実だ」

この人Aに話したのか

せっかく黙っていたのに

真司｢それなら俺も麻理に聞いた事が」

｢本当！？教えて」

どうして桧谷くんが……蓮矢か！！！

酔った勢いで話したんだった

真司｢えーっと…」

やめろ真司くん。絶対言うなよ！！

真司｢(すげぇ殺気立ってる)」
真司｢やっぱ…俺の勘違いだったわ」

助かった

昔のことなんて、Aにだけは絶対知られたくない