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〜A〜
部屋がいっぱいある
それぞれ名前があるけど、ないのはお客さん用？
私が使っちゃっていいのかな？
私はここに住むのかな
｢帰ろう」
部屋に置く物なんてないし、持ってこなきゃ
林藤｢帰る？家にか？」
｢うん。今日は見学だけ…だから」
林藤｢そうか。んじゃ車出すから待ってろ」
｢あ！いや…迎え来る、から……」
林藤｢ん？あぁ…」
林藤｢(忍田か)」
｢今日はこれで。またあし…」
｢明日｣も私は来るだろうか
深く頭を下げて、玉狛から数メートル歩いたところで入学祝いだと貰った携帯で忍田さんに電話した
ちなちにメールのやり方はまだ分かってない
携帯の使い方は追々教えてもらうとして
忍田《どうした？林藤に何かされたか？》
《何か？玉狛の人を紹介してもらった》
忍田《そうじゃなくて…まぁいいか》
《あのね。迎えに来てほしいの。家に帰るから》
忍田《やっぱり何かされたんじゃ！！？》
《ちーがーうー。帰りたくなったの。でも家の場所は知られたくないから》
忍田《そういう事なら。今どこにいる》
《警戒区域内》
忍田《大雑把だな。Aのトリガーには追跡機能がないから、言ってくれないと迎えに行けないんだが》
そう言われてもな……
目印になるもの……見渡すと、一番目立つものがあることに気が付いた
《玉狛支部の近くにいるよ》
忍田《すぐに行く》
という会話の10分後
｢トリオン体できたの？」
忍田｢こっちのほうが早いからな」
｢バイクは？乗せてよ」
忍田｢また今度な」
｢ぶぅ〜。てか、その姿で行くの？」
忍田｢警戒区域を抜けるまでだ」
忍田さんのトリオン体って久しぶりに見た
なんでコートなんだろ？
動きずらくない？
闘えるの？それ
闘えてはいた
あの人とも模擬戦してた
成績は忍田さんが勝ち越してた
私もいつか闘ったりするかな？瞬殺されそうだからやめとくけど
忍田｢ところで学校は……」
｢来週入学式なんだよ」
忍田｢それは俺が親として…」
｢やーだー。送り迎えとか恥ずかしいじゃん」
忍田｢安全を考慮してのことだ」
｢でもやなの。そうそう。来週入学式の学校っていっぱいあるから特定無理だと思う」
忍田｢教えてくれてもいいだろ。それとこれ。鬼怒田さんにトリガー頼んでたのか」
｢制服でバレないように別の換装体も必要でしょ？」
忍田｢誰に似たんだ。その悪知恵は」
｢忍田さん！」
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
