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〜A〜
城戸さんの目の前には一枚の封筒が置かれていた
あれに合否が書いてあるのか
忍田｢なぜ林藤支部長までいる」
林藤｢合格してたらウチの子になるからな」
忍田｢はぁ！？」
林藤｢冗談だよ。冗談」
ウチの？
玉狛のってことか
私のこと、ということで最初に見ろって言われた
みんなに見られると緊張するんだけど
｢あ………」
長々と文が書かれてるわけじゃないんだ
各点数は下にある
私にしては頑張ったな
忍田｢A…？もしかして……」
｢え？あぁ…合格です」
林藤｢にしては全然喜んでねぇな」
｢考え事してたらタイミング逃しました」
これで私は外に出られるんだ
常識はこれから身につけていくとして……
｢4月からよろしくお願いします。りんど……ボス」
林藤｢ボス？」
｢迅さんがそう呼んでたから。私もそう呼ぼうかなと」
林藤｢お前の好きに呼んでいいぞ」
ボスの言ってた
｢忍田さ………本部長。4月からいち隊員としてお願いしますね」
忍田｢隊員……」
｢あ、でも私のことは秘密だから、C級扱い？もちろん戦闘や防衛任務に参加しなくていいんですよね？」
城戸｢君は正隊員扱い｢もちろんだ！」
忍田｢だが、緊急時には力を借りることもあるかもしれない。そこだけは了承してほしい」
｢ちょーーっとだけならいいですよ」
まぁ……4月からと言っても、明日からなんだけど
明日から(秘密の)正式なボーダー隊員
あの人がいた組織
お腹がキリキリと痛む
ネイバーと闘う
そんなことない
あの人に出来ることが私に出来ないはずがない
手に入れたんだ
誰かに縋らなくていい、泣かずに済む守る力を
この力で守るんだ
龍希さんを
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
