玉狛のお姫様はボーダー最強 8 【過去編】 (ページ5)

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ー翌日ー

～忍田～

忍田｢まずあの部屋にベッド。それとテレビ。早急に取り付けて下さい」

根付｢え…は？ベッド？テレビ？忍田本部長。あの部屋とは？」

忍田｢Aの部屋だ。は？まさかお忘れで？」

根付｢も、もちろん覚えていますよ！しかしあの子のために使う予算は……」

忍田｢ないなら調達すればいい。唐沢さんなら出来るでしょう？それが仕事なんですから」

城戸｢忍田本部長。あまり図に乗るな」

忍田｢私の反対を無視してこんな事したのはそっちだ」

林藤｢ベッドなら玉狛にある使ってないのを持ってこようか？」

根付｢それはいい。お願いします。林藤支部長」

忍田｢ふざけるな。私の娘に粗末(そんな)物を使わせるつもりか」

林藤｢ひでー言われようだな」

城戸｢彼女は桧谷蓮矢の娘だろ」

忍田｢今は、私の娘でもある。なので、今後勝手にあの子に近づく事があれば、私も容赦しない」

城戸｢いいだろう。桧谷Aの世話は全て君に任せる。必要な物も出来るだけ用意する」

城戸さんの判断が早くて助かる

Aのためなら内部戦争を起こしてもかまわない

その想いを汲み取っての了承だろう

今はまだ身内でごたつくのは避けたい

ただでさえネイバー被害が多発しているのに、別の事に時間や労力を使えない

次は服か

店に買いには行けないから通販……あまり服の通販はやってないよな

そういえば隊員達が読んでいた雑誌に、いくつか服が載っていた

あれは買えるのか？

あとで電話してみよう

その場合本部に届くのはマズい

受け取りは私の家にして、少しずつ持ってこよう

自分の口で｢娘｣と言うと無性にあの存在が愛しくなった

早く会って抱きしめたい

唐沢｢まだ会議終わってないのに行っちゃいましたね」