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〜唐沢〜
迅｢唐沢さんはさ、あの子のこと知ってる？」
唐沢｢あの子？」
迅｢岸原…Aだっけ？最終兵器の子」
唐沢｢あーーー…なんで？」
迅｢未来がさ、視えないんだよね」
唐沢｢視えない？」
迅｢あの子……も、なんだけど、あの子とこれから関わるであろう人の未来も」
唐沢｢それは奇妙だね」
迅｢でしょ？ついでに言うと
唐｢それって｢あそぼー」
彼女が俺のとこに来るからだよな
迅｢本人来ちゃったし、また今度でいいよ」
迅くんがいなくなると、ごめんねと謝った
邪魔したと思ったのか
良い子だな
桧谷蓮矢もそういうとこはあった
その血が受け継がれているのか
｢克己お兄さん？」
唐沢｢((ｷｭﾝ」
名前を呼ばれただけなのに普通に撃ち抜かれた
スキンシップと称して抱きしめたい
｢遊ばないの？」
唐沢｢遊ぶ遊ぶ」
首傾げるとか、最強の技をお持ちで
｢克己お兄さんはトリガー持ってないの？」
唐沢｢え？トリガー……？」
｢うん。持ってる？」
唐沢｢持ってるよ。護身用トリガーだけどね」
｢ごしんよう？特別なやつ？」
唐沢｢いや。トリオン体になるだけのトリガー」
｢？？？つまり闘えない？」
唐沢｢そういうこと」
｢大丈夫だよ！安心して！きっと忍田さんが守ってくれるから」
唐沢｢どうだろうね」
守ってくれないでしょ
俺なんかを
｢忍田さんは弱い人の味方だから克己お兄さんのこと守ってくれるよ。ちなみに私も弱いから守ってくれるの」
俺が弱いのは事実だから仕方ないとして、彼女に弱いと連呼されるのは嫌だ
唐沢｢それで？何して遊ぶの？」
｢んとね…忍田さんに怒られない方法を見つける…遊び！」
唐沢｢……何したの？」
｢書類にジュース零した。から、逃げてきた」
謝ればいいのに
さっき俺にしたみたいに
忍田本部長のこと好きだから嫌われたくないのか
唐沢｢一応聞くけど謝るって選択肢はないんだ？｣
｢ごめんなさい？」
唐沢｢俺じゃなくて忍田本部長に」
｢一緒に怒られてくれる？」
唐沢｢俺と一緒だと、別の意味で怒られるよ？」
｢？？？」
唐沢｢あの人は俺が嫌いだからね」
廊下ですれ違っても会釈さえない
俺達の存在を完全に空気扱いしている
相当嫌われたものだよ
城戸司令にはかろうじてやってるみたいだけど、内心では口もききたくないんだろうな
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
