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〜忍田〜
忍田｢Aも正隊員になったことなので、とりあえずこれまでの給料と……それと鬼怒田さん。A専用のトリガーをもう1つ作って欲しいのですが」
鬼怒田｢トリガーを？」
忍田｢Aのトリオンは桁違いすぎる。もし万が一戦闘になった場合、あの質力では味方も攻撃しかねない」
鬼怒田｢まぁ、そうだな」
忍田｢それと林藤支部長。Aに非道な行いはするなよ」
林藤｢はは。しないしない」
城戸｢忍田本部長。会議のたびにその名を出すのはやめろ」
忍田｢会議以外に全員が集まる場なんてないでしょう」
唐沢｢(それは忍田本部長が来ないだけなんだけど)」
城戸｢どこに行く気だ」
忍田｢Aの元に帰るんですけど」
城戸｢まだ会議は終わっていない」
忍田｢私にはAのほうが大事なんです」
せっかく出歩くことが許されているのに会議のたびに俺の部屋に閉じ込めておくなら意味がない
迅｢忍田さん。帰るの？」
忍田｢終わったからな」
迅｢終わったの！？せっかく来たのに」
忍田｢何だその手に持ってるものは」
迅｢良いとこのドラ焼き。宇佐美が持ってけって」
忍田｢一つ貰っていいか」
迅｢いいけど……珍しいね。欲しがるなんて」
忍田｢ちょっとな」
Aが喜びそうだからな
唐沢｢(彼女のためか)」
･
｢おかえり。早かったね。サボり？」
忍田｢違う。Aのために早く帰ってきたんだ。ほら。土産だ」
｢何これ。丸い…ドーナツ……穴がない」
忍田｢食べないのか？」
｢んー…分かった！これは食べ物じゃない！！」
忍田｢いや、食べ物だからな。いいから食べてみろ」
疑いの目を向けながらも一口食べて、すぐ二口目をいった
美味かったんだな
忍田｢そうそうA。今日からAにも給料が発することになった」
｢給料？」
忍田｢働いた分金が貰えるシステムだ」
｢つまり見た目は子供。中身は大人ってこと？」
忍田｢見た目も中身も子供だろ？」
｢子供…((ｶﾞｰﾝ」
忍田｢あー嘘だ嘘。中身はちゃんとした大人だ」
大人……ね
そういえば引き出しに……
こっそりとサイフから茶封筒に金を移した
忍田｢今日がAの初給料の日にしよう」
｢給料((ｷﾗｷﾗ」
やっぱり子供だろうが金が貰えるのは嬉しいのか
俺も昔は城戸さんの車を斬った時は宝くじでも当たらないかと夢を見た
Aが喜んでさえくれるなら俺はそれでいいんだが
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
