玉狛のお姫様はボーダー最強 8 【過去編】 (ページ20)

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～唐沢～

つ……疲れた

タバコやめようかな

体力には自信あったのに

唐沢｢お待たせ」

息を整えて中に入ると彼女は俺の足元に駆け寄ってきた

ソファーに座って満足そうに食べるのを見ると、コレにして正解だった

子供に一番人気のチョコ菓子だからな

忍田｢A。ただいま……」

おっと。家主のお帰りだ

忍田｢ここは私の部屋だが何をしている」

唐沢｢書類を届けに」

忍田｢それはどうも。もうお帰り頂いて結構です。で、A。何を食べているんだ」

｢チョコ！」

忍田｢私が買った物か？」

｢ううん」

忍田本部長の顔が段々と険しくなってきた

この状況で犯人なんか1人(俺)しかいないけど

忍田｢そんな物貰ったらダメだろ」

｢でも知らない人からじゃないんだよ。知ってる人から貰った」

まさかすぎる返しに忍田本部長は一瞬言葉を失った

忍田本部長の言いたいことは、自分以外の人から貰うなってことだった

｢これ美味しいよ。忍田さんにもあげる」

いやいや

それは君のために買った物であって忍田本部長には一口もあげないでもらいたい

唐沢｢私はこれで失礼します」

自分でも笑ってしまうほど嫉妬していた

これ以上2人を見ていると超えてはいけない一線を超えてしまいそうだった

･

迅｢唐沢さんいた。なに。また落ち込んでんの？」

唐沢｢まだだけど」

迅｢まだなんだ(汗)」

唐沢｢ところで俺に用？」

迅｢今度の営業？俺も付いてけって城戸さんに言われたんだ」

唐沢｢あー。それね。聞いてるよ。でも何で迅くんが？」

迅｢都合いいんじゃない？俺だと」

唐沢｢なるほど。確かに都合がいいね。視えるなら俺もやりやすい」