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〜忍田〜
｢フワフワ…((ｷﾗｷﾗ」
どうにか店を探してAのために買えることができた
忍田｢美味いか？」
｢うん」
忍田｢なぁA。正隊員になったら俺のとこに来るんだぞ」
｢たまこまで大丈夫」
忍田｢大丈夫じゃない！」
｢りんどーさんは、ヨロシクって言った」
忍田｢アイツの言うことは無視していいんだ」
離したくない
ずっと側で守っていたい
だから早く正隊員にしなければ
俺個人としては4000スタートの正隊員にしたいところだが、それだと他の隊員の反感を買ってしまう
形式上 一応ランク戦はせざるを得ないが、慶達には大人しくやられるよう念を押した
忍田｢いいかA。今日と同じことを繰り返して4000ポイント集めるんだぞ」
｢うん」
忍田｢すぐ終わると怪しまれるから数週間ぐらいかけてな」
｢……うん」
ひとまずはこれで安心だ
あとは玉狛から本部に転属させたらいい
〜A〜
忍田さんの期待に応えたい
のに、隊員になりたくないと思うの何でだろう
4000なかったら隊員(仮)かな？
毎日 本部長室にこもる忍田さんは仕事に追われて大変そう
お手伝いしたいけど、沢村さんがいるから私は役に立たない
そうだ！
初めて1人で、本部を歩いた
何となく人に見つからないように
コーヒーをあげよう……と、思ったのにボタンが押せない
台は……ない
背伸びしても全然届かない
諦めかけたその時
唐沢｢これでいいかな」
ガシャンと大きな音をたててコーヒーが落ちてきた
あれ？
振り返ると、怖い大人の人が立ってた
忍田さんをいじめた人だ
碧『助けてもらったら、ちゃんとお礼言うのよ』
ボタン押してくれたから言わないと
碧『笑顔で、言うのよ』
笑顔……
｢おじさん。ありがと」
言えた。出来た
大人の人は忍田さんみたいに固まった
忍田｢A！こんなと…ころで……」
忍田さんは顔をしかめたあと私を抱き上げた
なんで？
抱っこされる理由はないのに
｢これあげる」
忍田｢私にか？」
｢うん！」
･
｢私のこと探してたの？」
忍田｢急にいなくなられたらな」
｢ごめんね？」
忍田｢次からはどこに行くか言ってくれ。でないと心配する」
汗がいっぱい出るほど走り回ったんだ
もう一度ごめんねって言うと、微笑んでくれたからきっと、許してくれた
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
