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〜A〜
久しぶりに喋ると喉が痛かった
本当は今まで、声を出す機会はいっぱいあった
出さなかったのは、声が出れば忍田さんが離れていくと思ったから
もう私に会いに来てくれないと思っていた
トリガーはあの人が使ってた武器だ
これがあれば私も強くなれる
もう誰も死なずにすむ
｢剣…使う」
大丈夫
私は使える
ずっと見てたんだもん
それに忍田さんが教えてくれるなら……
忍田｢Aはシューターのほうが向いている。こっちのトリガーを使ってくれ」
どうして……私は使えるのに
忍田｢Aのトリオンならこっちのほうがいいんだ」
私が弱いからダメなんだ
強くなったら剣を教えてくれるだろうか
試しにアステロイドを撃つと忍田さんは目を見開きながらも
忍田｢す…すごいなA！！」
褒められた
三河さんは褒めてくれなかったのに
なのにそれは嫌な思いはしなかった
だって三河さんの言葉はまるで、私のために言ってくれてるように聞こえた
そうか
忍田さんは褒めてくれるんだ
忍田｢どうした？」
褒めてくれるなら頑張ろう
｢これ…頑張る」
期待に応えよう
失望されないように私自身の心を閉ざして
〜忍田〜
これは…すごいとしか言いようがない
想像を遥かに超えた威力
不本意にも最強の味方が出来たなどと
戦術はどうする？
必要ないか
Aは闘わない
俺が闘わせない
忍田｢おいでA。今日は頑張ったからAの食べたい物を食べよう」
｢え…えーと……」
忍田｢何でもいいんだぞ」
｢んとね…お……おむ、らいす。フワフワのやつ」
忍田｢フワフワ？わかった」
とは言ったが、食堂じゃAの希望に添えないだろうし、専門店があればいいのだが
唐沢｢おや。1人ですか？彼女は……」
忍田｢トリガーを使わせでしまったから休憩させている」
唐沢｣なるほど……。それで、何かお困りのようですが、力になりましょうか？」
忍田｢結構」
唐沢さんや城戸さんの力を借りるなんて死んでもごめんだ
Aのことは俺が……
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作者名：まゆ
| 作成日時：2019年2月7日 15時
