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ー夜ー
〜A〜
人は神様にどんな思いで願いを託すのだろう
叶えて欲しい？
聞いてくれるだけでいい？
どっちにしても無意味だ
なんちゃらガラスから照らされる月明かりは人影を映し出した
その人は何を喋るわけでもなく隣りに座った
なんて居心地が良いんだろう
｢どうして……。ここが分かったの？誰にも教えてないのに｣
三河｢僕にも分からない。ただ、道が見えた。それだけ｣
｢私と会っていいの？｣
三河｢うん。だってアイツは僕を監視する余裕さえなくなってるだろうから｣
何したんだろ
いつもの爽やかスマイルが黒い
聞かないほうが良さそう
普通はないからね？
あの如月が1人の人間の監視が出来なくなるほどの出来事を引き起こすなんて
こういう人は敵に回すと厄介なんだろうな
三河｢とは言っても、人目のある場所では会わないほうがいいだろうね。万が一のこともある｣
｢そう……だね｣
三河｢そんな顔しないで。Aが会いたいと思えば会いに来るから｣
｢連絡もしないのに？｣
三河｢Aのことなら何でも分かるよ｣
｢うん……。私ね。三河さんに会えたのすっごく嬉しい。だから……｣
もう二度と側を離れないで、と言いそうになった
掴もうとした手も不自然な位置で止まった
三河｢A。僕はAが好きだよ｣
｢え……？えへへ｣
面と向かって言われると嬉しいやら恥ずかしいやら
三河｢でもね。好きでも、僕には君は愛せない｣
ハッキリと言われると息が苦しくなった
分かりきっていた望まぬ答え
三河｢少しの愛情もあげられない。それでも岸原Aという1人の人間は好きだ｣
真っ直ぐと私から目を逸らさずにいてくれる
三河｢それでも僕に愛されたいなら僕は……Aの側にいられない｣
それは私から離れたいということじゃなくて、真剣に私を想ってくれている
｢私は……三河さんに愛されたい｣
三河｢そう……。ごめんねA｣
｢でも……。三河さんがいなくなるなら諦める。だからずっと側にいて｣
その手を掴むと少し困ったように笑った
｢いる｣と言わないのは“ずっと”が無理かもしれないから
考えて悩んでくれた
それだけで私は充分だ
私のために答えを出してくれた
愛した人には愛されたい
でも独りにもなりたくない
久しぶりの再会に調子に乗って両手を広げると｢ただいま｣と言いながら抱きしめてくれた
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まゆ(プロフ) - うゆさん» コメントありがとうございます！！素敵なコメント、とても励みになります！！ (2020年12月26日 17時) (
レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
うゆ - こんにちは！いつも読ませていただいています。無理にとは言えませんが更新頑張ってください。続きも楽しみにしてます！ (2020年12月26日 17時) (レス) id: 48feb99a4c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - コメントありがとうございます！！最近は王道ストーリーに戻ってこれたので一安心してます(笑)ほんとだ……。気付きませんでした！教えてくれてありがとうございます！！ (2020年8月31日 13時) (レス) id: 1db8013159 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - こんにちは！いつも楽しく読ませていただいています！あの、題名が41の後47になっているのですが・・・ (2020年8月31日 12時) (レス) id: da4fd86884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2020年8月12日 12時
