検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:15,966 hit

639 ページ5

〜A〜




真実にさえ気付かないフリをしていれば、だいたいは上手くいった


愛されているフリさえしていれば周りは優しさで溢れた


イザナ「交渉は成立だね。大丈夫だよ。君を苦しませた愚息は“もういない”から安心して我が国に来てくれ。父親に挨拶がしたいならその時間は設けよう」


「あの人は死んでる。もういない」


イザナ「君は面白いことを言うんだね。桧谷蓮矢を一度だって父親と思ったことはないだろうに」


なぜこの人は私の過去を、私の心が読めるの


お母さんがあの人をお父さんだと言うから私は「お父さん」と呼んだ


三河さんと出会って偽物だと判明したから「お父さん」と呼ぶのをやめた



一度閉ざした蓋が開いてしまうと、自分でさえ忘れていた記憶が巡る


そうだったと認めてしまえば急に全てがバカらしく思えた

私のしてきたことは全部意味がなくて時間の無駄だった


それならもうこの人に連れられてもいい


どうせここにいる理由もない


イザナ「三河に、会いたいだろ?私はこれでも寛大だから君の望みは叶えてあげるよ」


「三河さんは親じゃない」


イザナ「うん。知ってるよ。君がそう言うってこと。だから鑑定をしたんだ。君達の……DNAは親子であると証明された」


99.9%の確率で私と三河さんが親子であると断言した鑑定結果


「違う……。三河さんは……私の親じゃない。絶対に」


三河さんだってそれを認めない



イザナ「ふぅ……日本では拳銃の所持は認められていないはずだが。それに私を撃てば面倒だろう?色々と」


光月「気にするな。死体の一つ……いや、二つぐらい処理出来る」


イザナ「如月の出来損ないは躾がなっていないようだ。一体どんな気分だい?才能の塊の片割れから受けた“施し”は」


光月「最高だよ。あんたと対等になれたんだからな」


イザナ「私と…?君如きが?」


光月「形はどうであれ俺が当主だ」


イザナ「いつの時代も如月は出来損ないがその座に就くんだね」


光月「ここは日本だ。お前達のルールをこのまま適用すると思うな。今すぐに消えろ」


イザナ「そうだね。今日のところは君の顔を立ててあげよう。あぁ…どうして撃たなかった?私を殺せば終わるのに」


光月「撃ったら貫通してAに当たるだろ」


イザナ「ふっ…くく。噂以上に大切にしているみたいだね」


光月「あんた……一つだけ間違えたよ」


イザナ「そう。じゃあ…その間違いが正しいことになるよう日本を作り変えるとしよう」

640ー記憶喪失編 終了ー→←638



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.2/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:ワールドトリガー , 愛され , まゆ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まゆ | 作成日時:2021年6月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。