図書館☆内乱 (ページ3)

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2冊目ページ3

笠原side

相楽を引き連れて親のところに戻る。

『同期でルームメイトの相楽です、初めまして。この度は寮内の案内をさせていただくことになりました。未熟ですのでわからない事が出てくると思います。その時はいつでもお申し付けください。』

相楽の猫の被り方は天下一だ。あんたはいったい何歳だ。その挨拶はサラリーマンのおっさんがするもんだろ。

笠原母「あら、礼儀正しいのね。私のことはぜひ寿子さんと呼んで欲しいわ。あ、主人のことはお父さんとでも呼んであげてもらえる？」

やっぱ相楽に付き合ってもらってよかった、と内心胸をなで下ろした。
条件は少々高く付いたが、美人で外面のいい相楽は部外者の案内役に適任だ。
母の寿子も娘の郁よりむしろ相楽と話が弾んでいる。
あたし、相楽みたいだったらよかったのかな、と楽しげに話をしている寿子を見ながら思った。丁度いい背丈にスラっとしていて美人で見た目いかにも女性らしくて荒事も苦手そう。本性も悪くはないし、両親が好みそうな気の利いた会話も礼儀もお手の物だ。

玄田「おおっ？」

通路の角から現れた玄田隊長とぶつかりそうになる。
そして、玄田隊長の失言から両親が泊まることになってしまった。