15話 ページ16
｢長くなるんだけど…｣
シ｢うん｣
シゲは、黙って聞いてくれる体制に入った。
私の話、下らないのに…
でも、そうやって聞こうとしてくれることが嬉しくて、私は話し始めた。
｢…私、元々喘息をね、持ってたの。
そのせいで、バイトもできなかったし、学校もなかなか行けなくて、結局いじめられてた。
でもお母さんは見捨てないでくれたの。｣
今でも思い出すと怖い、過去の話。
｢でもね、中学上がってすぐくらいに、お母さんとお父さんは離婚した。
元々、お父さんはあんまり家に居なかったから悲しいとかはなかった。
その後だったかな？
お母さん、人格が変わっちゃったの。
毎日毎日、死ねって言ってきた。｣
思い出したくない。
本当は、消してしまいたい。
｢高校生になって、私はバイトを何個もやった。
お母さんが働ける状況じゃなかったから。
でもどのバイトも、すぐ体調崩す私のこと扱ってくれなかった。｣
｢でも、なんとか生活してたの。
市からの支援で。
でも等々支援も切れるから、お母さんのこと見捨ててきちゃったの。｣
ごめんなさい、という思いがまた出てきて、後ろめたくて、私は涙目になってしまう。
シゲは、黙って聞いていた。
もしかしたら、もう追い出されるかもしれない。
でもそんな不安を他所に、シゲは口を開いた。
シ｢お母さんの一番近くにいたAちゃんが決めたんだから、どんな判断も、正しい判断だと思うよ。｣
誰かに、認めてもらいたかった。
シ｢お母さんになに言われても…お母さんのこと嫌いだ！って口に出しても、実際心の底では嫌いになれなかったんだよね。すごいよ、その判断は。｣
誰かに、褒めてもらいたかった。
シ｢だから、Aちゃんは間違ってないよ。｣
誰かに、そう言って欲しかったの。
☆｡･:*:･ﾟ'★,｡･:*:･'｡･:*:･ﾟ'★,｡･:*:･ﾟ'☆
作者の柚乃です。
修正後、かなり展開変わりましたが、ご了承ください。
お話も、一話分増やしました。
後のお話には支障が出ないようにいたしましたので、今後もよろしくお願いします。
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時雨 - 面白くて キュンキュンしました! 手越さんおちも すごく嬉しいです♪ (2016年8月17日 10時) (
レス) id: 03677de3bd (このIDを非表示/違反報告)
美澄 - 面白いしキュンキュンしました！ (2016年2月5日 19時) (レス) id: c436dfca2e (このIDを非表示/違反報告)
テゴラブ - とても面白いです!テゴおちというのも凄く嬉しいです! (2015年9月22日 10時) (レス) id: d9cb4dd97a (このIDを非表示/違反報告)
あやチュム - すごく面白いです 今度はまっすーが地理の先生というストーリーを書いてください お願いします。 (2015年9月14日 20時) (レス) id: c084a28978 (このIDを非表示/違反報告)
益田智久 - ↓これからもです。間違えました。すみません。 (2015年9月13日 21時) (レス) id: 901946903d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚乃 x他1人 | 作成日時：2014年12月9日 0時
