第30話 ページ31
千里 視点
もりりんは他の患者さんを診るために戻っていった
そして、入れ違いで万里と左京さんといづみさんが入ってきた
いづみ「千里くん、大丈夫？」
『はい、ご心配おかけしました…点滴打って2、3日入院するみたいなんで、稽古行けなくて迷惑かけます、すみません…』
いづみ「稽古より千里くん!!ゆっくり休んでいいから!!」
「万里と左京さんもご迷惑おかけしました…救急車呼んでくれたんですよね」
左京「気にするな、それよりも体調管理は気をつけろ。飯くらいちゃんと食え」
『すみません…万里もごめんね』
万里「…」
左京「稽古のことは気にするな。お前は自分の仕事に専念しろ。」
『…ダンスですか…』
左京「それよりも先に体調を治すことからだがな」
『まぁ、倒れるのはもうなれてるんで平気ですよ。納期前とかほぼこんな感じなんで…』
いづみ「それ全然良くないことだから…」
『あ、曲の方聞きましたか？あれで良かったですかね？』
いづみ「うん!!全部はまだ聞けてないけど、良かったよ。ありがとう」
『はい、なんか気に入らないのあったら言ってください!!』
万里「…なぁ、あんた何隠してんの？」
いづみ「万里くん？」
万里「勝手に戸籍外れるとかいうし、担当医？お前が通院してるとか聞いてない」
『だって、言う必要ないでしょ？劇団来るまでは連絡もとってなかったんだから』
万里「だからって、通院してるとかそういうことは家族に普通言うだろ!?」
『…』
万里「お前にとっての家族ってなんなんだよ!?」
『…今更じゃね？』
万里「…は？」
『なに、今更家族とか…今まで僕のこと見下しといてよくそんなこと言えるよね…ずっと僕のことバカにしてたんでしょ？分かってたよ、万里が小学校の頃から俺のこと嫌いだったの』
万里「ちがっ｣
『違わないよね、正直恥ずかしかったでしょ、僕が兄貴で。僕だって、恥ずかしかったよ…弟の方が出来がいいってずっと言われてきた。万里はなんでもできるのにって言われるのがほんとに悔しかった。でも、一番嫌だったのは、万里が努力してるの知ってるのにそれを妬んでる僕だった』
万里「…」
『万里が努力してるのに何も知らない奴らが万里の悪口言ってるの見てほんとにムカついた。でも僕は何も出来ないから、せめてみんなの前で努力してる姿見せて万里と同じだって証明したかった。でもやればやるほど僕は報われない子、万里は出来る子って言われて…』
何言ってんだろう、僕
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千里(プロフ) - nokoさん» コメント、そしてご指摘ありがとうございます!!修正させていただきました!!これからもよろしくお願いします (2017年9月10日 23時) (
レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
noko(プロフ) - いきなりすみません。毎回楽しみに読ませて頂いています。 本題なのですが、44話が2話あるのですが、わざとでしょうか？間違えだったらすみません (2017年9月10日 21時) (レス) id: d487f51357 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - ふぉいさん» コメントありがとうございます!!楽しみにしていただけるの嬉しいです!! (2017年9月2日 21時) (レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい(プロフ) - すっごい面白いです…！！こういう小説めっちゃ好みです！！更新楽しみにしてますね！！頑張ってください！！ (2017年9月2日 20時) (レス) id: f01b71c791 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - Reo。さん» コメントありがとうございます!!ぜひ待っててください!! (2017年8月25日 5時) (レス) id: e485e7b64b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なるみ | 作成日時：2017年8月18日 13時
