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第25話 ページ26

千里の後をついて行くと中庭についた

『【…もう結果出たんですね…そうですか…じゃあもう治る見込みとかは……分かりました、これからもよろしくお願いします。失礼します…】……マジか…』

「なにが?」

『!?びっくりした、真澄くんか…いづみさんのとこ行かなくていいの?』

「もう褒めてもらった。それより何が治らないの?」

『やっぱ、聞いてた?寮の洗濯機の話だよ。』

「嘘。アンタ話す時髪の毛いじったりしない。ちゃんと俺の目を見て話して」

『もぉ、なんでここの人はそんなに観察力鋭いかなぁ…内緒!!真澄くんにだって触れられたくないことの一つや二つあるでしょ?』

「隠していいことと悪いことがある」

『大人になると隠さなきゃいけないこともあるの』

「俺とアンタは2歳しか離れてない。それにアンタもまだ大人じゃない」

『社会に出たら未成年とか関係ないよ』

「そんなに俺、頼りない?俺がアンタより年下だから話してくれないの?」

『違うよ。でも、今言うべきことじゃないから』

「じゃあいつになったら言ってくれるの?アンタ俺のこと見えてる?アンタの目に俺ってちゃんと写ってる?」

『…何言ってるの、真澄くん?なんか今日変だよ』

「アンタは心配かけたくなくて言ってるんだろうけど、みんなその方が心配する。俺だって…」

『真澄くんが心配してくれてるっていうのはわかるけど、やっぱ言えないよ…』

「なんで…」

『でもその代わりに、万里にも言ってない秘密教えるね。俺のこの目、万里と同じ色でしょ?でも実はカラコンなの。中学入ってすぐの時に左目怪我しちゃって、その時に網膜剥離になっちゃったんだ』

「じゃあ、カラコンなんてしたら余計に…」

『これ以上は悪くならないから大丈夫だよ。』


これ以上って…


「千里…目見えないの?」

『左だけね。でも片方見えれば十分だよ』

「十分なわけない!!そんなんでダンスなんてできるの?なんで平気なの?」

『なんで真澄くんが泣きそうな顔してるの?6年も見えないんだよ?流石に慣れるよ(笑)』

「…俺はどうしたらいい?」

『いつも通りでいて。それで時々僕のお手伝いをお願いしたいな?』

「わかった」

『この話、僕と真澄くんだけの秘密だからね?』


正直監督以外どうでもいいと思ってた
誰が入ってこようと監督と俺の邪魔さえしなければそれでいい

でも千里は違う
俺より年上なのにどこか危なっかしくてみてられない
けどちゃんと俺より大人だった

もっと千里を知りたい

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千里(プロフ) - nokoさん» コメント、そしてご指摘ありがとうございます!!修正させていただきました!!これからもよろしくお願いします (2017年9月10日 23時) (レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
noko(プロフ) - いきなりすみません。毎回楽しみに読ませて頂いています。 本題なのですが、44話が2話あるのですが、わざとでしょうか?間違えだったらすみません (2017年9月10日 21時) (レス) id: d487f51357 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - ふぉいさん» コメントありがとうございます!!楽しみにしていただけるの嬉しいです!! (2017年9月2日 21時) (レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい(プロフ) - すっごい面白いです…!!こういう小説めっちゃ好みです!!更新楽しみにしてますね!!頑張ってください!! (2017年9月2日 20時) (レス) id: f01b71c791 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - Reo。さん» コメントありがとうございます!!ぜひ待っててください!! (2017年8月25日 5時) (レス) id: e485e7b64b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なるみ | 作成日時:2017年8月18日 13時

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