一叶のアルバイト ページ6
一叶side
阿修羅一叶です
今は夜のアルバイト中です
スタッフは全員男の子で、お客様も男の方がたくさんです
一叶は今いつも来てくれる方のお膝の上、向かい合ってお話中です
男「一叶くん、今日も可愛いね」
『かわいいですか？嬉しいです』
男「一叶くんはどうしてこの仕事してるの？」
『言ってなかったですっけ？一叶、弟が2人いるんです。中学生と高校生なんですけど、2人にはやりたいこと全部やって欲しいなぁって思ってて…』
男「そのためにお金が必要なんだね」
『そうなんです。一叶は頭が悪いし、容量も悪いので今手一杯なんですけど、色々と慣れて時間も作れるようになったらアフターとか同伴出来たらいいな』
男「一叶くんは頭悪くないよ。アフターや同伴が出来たら嬉しいけれど、無理はしないでね」
『大丈夫です!!ありがとうございます!!』
男「そうだ、一叶くん誕生日いつだっけ？プレゼント渡したいな」
『えっと…一叶の誕生日は…』
男「あ、内緒だったっけ？じゃあ歳だけ教えてよ、もし20歳超えてるならお酒でも飲みに行こうよ、おじさん奢るよ？」
『あー、一叶お酒はちょっと…』
一叶はおそらく未成年なのでお酒は飲みません
なぜおそらくなのかと言うと自分の誕生日が分からないからです
そんなことある？って思うかもしれません
でもほんとに自分の誕生日が分からないのです
男「ほんとに一叶くんってガードが硬いよね…実は今日、一叶くんを初指名してから1年の記念日でしょ？だからプレゼント持ってきたんだよね…もらってくれる？」
『え!?』
男「一叶くん、出勤の時いつも古びたカバン使ってるでしょ？だから、おじさんからプレゼント。一叶くんが気に入るか分からないけど、若い子に人気のカバンなんだって」
『こんな高そうなの貰えないですよ!!一叶お返しできないです!!いい子じゃないしこんなの貰ったらダメですよ!!』
男「おじさん一叶くんのために買ったんだよ？なのに貰ってくれないの？」
『んー、でも…じゃ、じゃあまた来てくれますか？その時、一叶今まで以上に精一杯おもてなしさせてください』
男「もちろん毎日でも会いに来るよ」
こんな一叶のためにお金を払ってきてくれるの、ほんとに分からない
一叶の何がいいのかな、一叶なんか…
男「一叶くん、大好きだよ」
『うん、嘘でも嬉しいです』
一叶なんか、好かれるほど、愛されるほどの価値なんてないのに…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんり(プロフ) - ライさん» たくさんのコメントありがとうございます!!頑張るお兄ちゃんと弟くんたちの葛藤をぜひお楽しみください。期待に応えられるように更新頑張らせていただきます!! (2020年12月21日 11時) (
レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ライ - すみません いちかくんの名前の入力を間違えてしまいました 大変申し訳ありません！ (2020年12月19日 1時) (レス) id: 2531068b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 読んでいてとても楽しかったです！ 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月19日 1時) (レス) id: 2531068b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 会いたいジレンマを抑えつつ日ごろの感謝をお伝えためにプレゼントを買っているシーンはとてもかわいかったです！それに喧嘩しているところは山田兄弟と瓜二つで6人が合わさったら６人兄弟になれますね！ (2020年12月19日 1時) (レス) id: 2531068b1e (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 作者さんはじめまして 小説とても良かったです！主人公である一叶君が弟くんたちのために頑張っている姿を見て凄く感動しました！それに弟くん達が叶一君とお話がしたいのにできずにいて、 (2020年12月19日 1時) (レス) id: 2531068b1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんり | 作成日時：2020年12月13日 7時
