【nqrse】100%愛して【男主】 (ページ48)

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47% であい④ ページ48

ましろのお店に行ったら今日は休みだと言われた
昨日が納期だったらしく、ここ数週間の不眠不休がたたり体調を崩したらしい

「あなた、もしかしてなるせくんさん？ちょうどよかった!!ましろさんのとこ行って様子見てきてもらってもいいですか？多分死んでるだろうから」

「え？」

「これ、スタッフからの差し入れです、ましろさんに渡してください!!住所はここに書いてあります!!あの人自分に無頓着だから、熱あろうと寝ないし食べないんですよ。だから無理矢理にでも食べさしてください!!頼みましたよ!!」

渡された袋にはゼリーやプリン、レトルトのおかゆと市販の風邪薬が入ってて、パッケージには『食って寝ろ』『薬飲めよ』『寝ろって言ってんだろ』と書かれていた
ましろ、どんだけ信用ないんだ…

書かれていた住所はましろの家ではなくてアトリエらしい
作製の時はここに籠ってるらしい

インターホンはなく、ドアをノックした
しばらくしてバタバタという音が聞こえてドアが開いた

「ましろ、大丈夫？」

『え、なるせくん…？幻覚？』

「本物だよ。これ、お店の人から差し入れ」

『ありがと…中入る？あ、今今世紀最大に散らかってるけど』

「お邪魔しようかな。お粥あっためてあげるよ」

『ありがと…』

中に入ってびっくりした、今までのましろからは想像のつかないほど部屋が荒れてる

没案の紙で床が埋め尽くされ、端布なんかも散らばってる
部屋には机とたくさんのマネキンや参考資料とかだけで、テレビとか布団ですら置いてない

ましろはタバコを吸いながらパソコンでメールを送ってる
なんか、今までのふわふわ系男子はどこいったって感じ

「ましろ、熱は？」

『しらない、家体温計ないし』

「袋の中に入ってたから計りな。あと寝ないとダメだよ」

『はいはい。…あ、39度だって、通りでフラフラすると思った』

「は？今すぐお粥食べて薬飲んで寝て!!布団…はないのか、家帰る？送ってくけど」

『でもまだ仕事あるから、なるせくん帰っていいよ、うつったらダメだし、一人は慣れてるから』

「ほっとけないよ、寝るまでそばにいる」

『いいって、帰ってよ』

「なんで、なんかあったら、」

『帰ってよ!!今僕可愛くないの!!好きな人には常にベストの状態で会いたいから…こんな姿見られたくないの。整理整頓できてないしご飯作ってないのもバレちゃったでしょ。最悪、引いたでしょ』

「ましろ、俺によく思われたくてご飯とか作ってくれてたの？」

『そうだよ、』

なにそれ、めっちゃ可愛くない？