第73話 ページ26
千里 視点
とある休日の午後
そうさんと買い物に行って、寮に帰る途中でいづみさん達がビラ配りをしていた
今度の公演のものらしく、ストリートアクトも交えていた
『…大変そうだなぁ』
相田「千里、興味あるの？」
『いや、大変そうだと思っただけだよ。そうさんは興味あるの？』
相田「役者を目指す身としてはね…でも、俺はエチュードの方が好き」
よく分からん…
いづみ「あれ、千里くんと相田くん？」
『あ、…どうも』
いづみ「ストリートアクト、やって行かない？」
『僕忙しいから』
相田「すいませんけど、帰ります」
いづみ「そっか…」
そんな悲しそうな顔しないで…
僕の良心がギリギリと痛めつけられていく…
『そうさん…ストリートアクトって寸劇といっしょ？』
相田「まぁ、似たようなもんだよな」
『なら僕にもできるかな…』
相田「え、千里やるつもり!?やめとけって、お前帰ってから仕事残ってんだろ!?」
『でも…』
いづみさんのあんな悲しそうな顔見たら無視して帰れない
『そうさん、ダメ？』
相田「ぁぁぁ…お前それ、相楽にやるなよ。」
どうしてここでさっくんが出てくるの？
なんだかんだでそうさんも見守ってくれることになった
問題はどうやって話しかけるかだ
普段の僕なら余裕のよっちゃんだぜ☆なんだけど、生憎、キャラ変更中…しかも一回断ってしまっている
しばらく悩んでいると、聞き覚えのあるセリフが聞こえてきた
あ、ここ…一成さんの歌前のパートだ
入るならここしかない!!
『〜♪〜〜♪』
急に僕が入ったから、少し驚いている三角さん、一成さん、綴さん
でも、さすがはプロ団員
動揺を隠してそのパートを終えた
周りから大きな拍手をもらい、中には僕のことを知っている人がいて、なんで摂津千里が？とかいろんな声が聞こえた
一成「ちょっとセン!!」
『今回楽曲は僕が作らせていただきました。この劇団でお仕事できて本当に嬉しいです!!みなさんも是非ご覧になってくださいね!!』
三角「せんり…」
僕の偽りない気持ち
この劇団に出会えて本当に嬉しかった
『勝手にでしゃばってすみませんでした。本番も宜しくお願いします』
綴「千里!!」
相田「千里、帰るぞ」
綴さん、すみません…
僕はそうさんと一緒に四白寮へ向かった
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「相楽、千里のストリートアクト見るか」
「は？早く見せて」
「歌ってるだけだけど」
「音源を言い値で買おう」
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千里(プロフ) - ポッキープリッツさん» コメントありがとうございます!!これからも千里くん共々宜しくお願いします!! (2017年9月13日 23時) (
レス) id: e92ebc0925 (このIDを非表示/違反報告)
ポッキープリッツ(プロフ) - 千里きゅんの性格がドストライクです。いつも更新楽しみにしてます！ (2017年9月13日 21時) (レス) id: 403da92a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なるみ | 作成日時：2017年9月10日 23時
