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紆余曲折あったが、何とか個の授業も無事終わらせることができた。

山を下り、学園にもとってくる。

「いやー、楽しかったな!」

「そうですね。私は一年生の授業に行きますのでまた後で。」

そう七松さんに告げ、私はヘムヘムを探した。

「ヘム?」

察したのか、どこからともなく出てくる。さすが忍犬。


私は一年生の授業に行きたいと告げた、すると再び心得たと先導して歩き出す。
ろ組と書かれた教室の前まで連れてこられ、ヘムヘムに入れと促された。

取っ手に手をかけたとたん、扉が予期せぬ速さで開く。まるで勝手に開いたようだった。
何事かと思って見上げると、同じく面食らった顔をした、確か...竹谷さんという生徒がいた。


「う、わ!びっくりさせんなよなぁー...どうした、突っ立ってないで入れよ。」

「はい。失礼します。」


教室に入ると先ほどのお二人もいる。変装が三郎さん、もうひとりが雷蔵さんだ。


「お、さっきの!えーっと、」

「Aです。」

「そうだ。さっきまでどこ行ってたんだ?」

さつきは...何かと騒がしく忙しかった。

「二年の先輩方の遠足についていきました。」

「お、良かったな!俺たちも行きたかったぜ。」


竹谷さんは私の隣にあぐらで座る。
やはり組頭の横座りはやめていただこうと決心した。


「教科書もってないだろ。見せてやるよ。」

人のいい笑顔。およそ忍者に似つかわしくない。たまごとはいえ、彼が忍者になるなんて。
想像もできないし、なったとしたらとてももったいないことだと思う。
彼だけじゃない。ここの生徒皆、とても人がいい。

乱世に自ら飛び込まずに、どこかでみんなで仲良く生きていてほしい。
勝手に私がそんなことを願っては失礼だろうが、痛切にそう思ってしまった。

「ありがとうございます。」

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設定タグ:忍たま , タソガレドキ , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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めりかもち(プロフ) - ネコさん» ごめんなさい、非公開にしてたんです、修正箇所があったもので・・・ (2017年3月14日 14時) (レス) id: b21596c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ(プロフ) - 13話はないんですか? (2017年3月13日 18時) (レス) id: e74d9a9bc5 (このIDを非表示/違反報告)
めりかもち(プロフ) - yukiさん» わざわざありがとうございます! (2017年3月13日 13時) (レス) id: b21596c2f0 (このIDを非表示/違反報告)
めりかもち(プロフ) - そうです、ありがとうございます! (2017年3月13日 13時) (レス) id: 62949f6d7f (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - イベントの開催者です!こちらの作品で合ってますか? (2017年3月12日 14時) (レス) id: af8dad474e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めりかもち | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/merikamochi/ninntama  
作成日時:2017年2月23日 18時

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