【忍たま】【タソガレドキ】~先輩達の恋の段~ (ページ13)

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私もやるのか。

的を外したりするほうが難しい。

それに変な癖がついても困る。

やはり、最低限的には当たってしまっていた。

「その命中率まぐれじゃないだろ!!頼むから教えてくれ!」

前にもこんなことがあったような気がする。ただし、あの時は私も教えてもらっていた。

風魔に行った時のことを久しぶりに思い出し、少し懐かしく思う。

「私が教えられることなんてないと思いますが...。雷蔵さんは、打つ前に一瞬ためらっているので、早さが落ちて手前に落ちてしまっています、それをやめれば...。」

「え、そうだった!?」

気付いていなかったのか。

「私は!?」

「...練習するしかないと思います、打ち方は正しいです。八左ヱ門さんは、もう少し軽く握ると狙ったところで放ちやすいと思います。」

「あー、確かに、俺よく指切っちゃうんだよなー。」

大いに納得した様子で、それぞれまた練習を始める。

集中して手裏剣ばかり打つのは約二年ぶりだ。

あの時風魔にいた人は元気にしているだろうか。

そんなことを考えていたら授業は終わった。

「ありがとうございました!」

さて、この後どうしたものかと悩んでいるとヘムヘムが駆け寄ってくる。

どうやら、次は二年生の授業で課外授業と称した遠足が行われるらしい。

なぜわかったかというと、そういうことが書かれた学園長からの手紙を持ってきてくれたからだ。

「何をもっていけばいいんだろう...。とにかく行かなきゃ。連れてってくれますか?」

ヘムヘム連れられ、まず食堂に行き弁当をもらい、そのあと校門の前に行く。

青色の忍び装束を着た生徒たちがいた。二人いがみ合っている人がいる。

「なんだと、誰がバカだって、留三郎ーー!!!!」

「お前に決まってんだろうが文次ーー!!」

その叫び声はここまで聞こえてきた。

行ったものか迷っていると、数人が気付いて、手を振ってくれる。

「おーい、そんなところで何してんだ!?私たちと一緒に来るんだろ、細かいことは気にしないでこっち来い!」

私を引っ張り、みんなのところに連れて行ってくれた。

「よろしくね、僕は善法寺伊作。...そこの二人は、いつものことだから気にしなくて大丈夫だよ。」

「私はAです。よろしくお願いします。」

「よーし、全員そろったな、出発!」

なんと引率は、山田先生だった。
ゴールである裏山山頂には、日向先生という先生がいるらしい。