[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ47)

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ぐちつぼ side

　
　掃除って事だし、水を注いだバケツを持って来て雑巾使って窓を拭いていた。

　にしても、さっきの事が頭に引っ掛かる。
　...屋上の掃除なんて有ったか?俺らが言われてんのは一部の教室と廊下だけで、屋上なんて頼まれて
　居なかった...筈。
　正直確証は無いし、警備員さんとかに言われてんのかもしれんけど。

　ぐ「屋上の掃除なんて有った?」

　げ「無かったよな」

　
　原人がこくこくと同意してくれる。
　あろえとたらこは聞いてねぇし。

　ぐ「心配だし見に行く?」

　た「ぐちつぼさんどした?」

　
　やっと話聞いたし。

　ぐ「Aが屋上の掃除、とか言ってたけど屋上の掃除なんて無かったはずださら見に行かね?って。」

　あ「確かに。何か有るかもだし。」

　げ「サボりとか?」

　
　原人が冗談半分で言う。
　彼女の真面目な性格上、それは無いと思うが。

　「じゃあ――――― 」

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　A side

　そこそこの高さがある安全フェンスを乗り越える。
　私の身長より上有ったらヤバかった。

　フェンスを乗り越え、ちょっとの幅しかない所に着地する。
　突然の強風に体がよろめき、落ちそうになるがフェンスを掴んで何とか持ち堪える。
　ふぅ、と溜め息を吐く。

　『たｯかいなぁ...この高さなら...失敗しないよね』

　.... 後ろを気にしてしまう。
　丁度そのタイミング、

　何度も聞いたその音を鳴らし、屋上の扉は開く。
　内から鍵はできないから、鍵はしていないまま。

　風で開いたのか、それとも――――――

　＿＿＿＿＿end ．