[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ43)

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そろそろ疲れた。
　ホラーゲーム三連発は疲れた。
　リビングのテレビに大画面で映し出される幽霊には度肝を抜かれたけど、ストーリーが悲しい物
　だった。

　
　あ「....もうやめよ..」

　た「...きつい」

　部屋の隅、二人で縮こまってる。
　最初の内はあろえさんだけが怖がってたけど、たらこさんも煽っている内に「もう無理 .. 」と投げ出した。
　結局、げんぴょんさんとぐちつぼさんと私で考えながらストーリーを進めていった。

げ「...ちょっと休憩する?」

　あ「しよう..」．

　私も欠伸が出た。
　欠伸で出た涙を拭いつつ、「そうですね」と言う。

　楽しいなぁ、面白い、そんな私に不似合いな楽観的感情が今日は多いような。

　＊＊＊

　気付けばもう夕方。
　
『...あっ、すいません、今日買い物行かなきゃならないので、帰ります...』

　もっと遊んでたい気持ちが勝りそうだが、今日は割引セール。
　今日みたいな日を逃すと、貧乏人は大変なのだ。

　『...その、楽しかったです。私の為に計画してくれたのが嬉しくて、それで...ここ最近で、一番
　楽しかったです。』

　私は精一杯の笑みで、そう言う。
　今は笑えてるだろうか。私は、今笑顔で居たいのだ。

　お邪魔しました、と玄関で靴を履き替えてると、後ろから私の名前を呼ぶ四つの声。

　後ろを振り替えると、何か言いたげに此方を見てくる。
　首を傾げると、ぐちつぼさんが最初に口を開いた。

　ぐ「元気になって貰えたなら良いけど...ほら、学校は地獄だし。またこういう事やろーな、」

　向日葵の様な、太陽みたいな眩しい笑顔で言われた。
　私は、彼の笑顔がとても素敵だと思うんだ。

　た「A!俺らはバンバン頼ってくれていいからね!!」

　ふふん、とドヤ顔で。
　彼の天真爛漫な性格とか、冷たい性格の私としては尊敬してる。

　あ「俺は聞くの下手だし、相槌打つだけになりそうだし .. それでも良いなら、前も言ったけどちゃんと相談してね、」

　本当に心配くれてるのなら、悪い事をしたと思う。時に、人に頼る事も大事な事。
　今と前じゃ随分とｲﾒｰｼﾞが変わったけど、彼の真面目で優しい部分は、変わらない。

　げ「取り敢えず伝えたい事は、一人で悩むのだけは止めて、って事だから。約束。」

　心配してくれる四人がただただ嬉しかった。
　彼も、普通にルックスでモテてるのかなぁと思ってたけど、優しいしモテるのも納得だ。