[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ41)

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あろえ side

　まさか夏生まれだとは思いもしなかった。
　俺ら四人とも勝手に冬っしょ! って決めつけてたからね。来年祝えるから良いんだけど。

　『 ... な、何かすいません』

　申し訳なさそうに言う彼女。
　んー ... どうしようか。俺らがあまりにも計画性が無く、突発的過ぎる思考のせいだ。

　事情を軽く話すと、Aは遠慮しつつ、

　『そんな誕生日パーティーなんて ... 』

　って。

　ぐ「誕生日パーティーじゃなくて～... どうする ? 」

　困ったなぁ、……。

　＊＊＊

　A side

　今日も今日とて、教室に入るときに蹴られる。
　机の落書きや掘りは、何故か直されていた。誰が ... ?

　深く考えず、鞄から教科書類を取りだし机に入れる。

　くしゃ、と何かに当たる。

　それを取りだし、広げてみる。
　手紙だ。
　... これは、彼らからの手紙。

　ポケットにそれを隠し、トイレまで向かう。
　個室に入り、鍵を閉めて読む。

　
　「明後日、ぐちつぼ宅にて『とてもすごいパーティー』を開催致します。小野木様には是非
　出席願いたいので、宜しくお願い致します。当日は迎えに行きます。」

　『 ... パーティーのご招待かぁ ... 』

　くす、と笑いが漏れる。
　明後日 ... って、学校有るじゃん。
　

　＊＊＊

　
　今日はパーティーの日。
　迎えが来るって言うものだから、自宅でぼんやり待っていた。

　インターホンが鳴る。

　こんな時間に訪ねてくるのは彼らしか居ない。
　平日の午前10時だよ ?

　鞄を持って、靴を履いて扉を開ける。
　目の前に居るのは、ペガサスというか、白馬の格好をしたたらこさんと普段着の三人。

　『 ... どうしたんですかその格好』

　笑いを堪えながら私は聞く。

　た「だから言ったじゃんやりたくないって !! 」

　あ「たらこそっちの方が面白いよ」

　た「ほんと ? 」

　

　面白いなぁ、と私は思う。

　

　