[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ40)

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げんぴょん side

　そんな感じです、とAが話を止めて声を震わせる。
　

　俺らは、いつもの煩さを忘れて黙り込んでいた。
　俺は、どう声を掛けたらいいか分かんなかった。どうすりゃ正解なんだ ?

　結局何も出来ないんだな。

　『 …… えっと、じゃあ私は事情を話したので。』

　笑顔も忘れて無表情でAは放送室を出ていく。
　
　
　ぐ「 ... どーするか」

　げ「俺らは慰めたりとかに向いてないし……」
　

　あ「前だって相槌しか打てなかった ... 」

　た「元気付けるとか ... 」

　たらこがそう言うと、「それ位しか出来ねぇもんな ... 」とぐっちが項垂れる。

　げ「もうその方面でしかいけないんだし、元気付けよ ? 」

　あ「元気付けることって何 ? 」

　
　ぐっちがスマホをスワイプしながら、

　ぐ「パーティーとかって書いてるけど .... そんな陽キャっぽい事 ... 」

　と。パーティー ... そういえば、Aの誕生日知らないな。
　今度聞いてみよっかな ――――― そうじゃん !!

　げ「誕生日パーティーは !? 」

　た「良い !! 原人さん天才だぁ !! 」

　あ「そうと決まったら聞きに行こ ? 」

　
　放送室を勢い良く飛び出し、教室まで急ぐ。

　＊＊＊

　Aside

　教室に戻ると、教室中がざわめいた。
　私に普段は何もせず、言われた時だけする弱そうな女の子のグループも、此方を見てくすくす笑ってる。
　その陰口、聞こえてるんだけどね……。

　＊＊＊＊

　たらこ side

　教室に着くと、嫌な奴に絡まれてるAをそこから連れ出して、廊下へ。

　「あ”ｯ、さっきから何なの !? 」
　「先生から呼び出しって嘘でしょ、結局 ... 」
　「性悪女に騙されて守ってるのね .. 」

　そんな声は無視して、あろえがAに誕生日を聞いてる。

　『えっ ... 8月23日です ... 』

　ぐ「まさかの夏 ...」

　た「冬生まれだと思ってた～ .. 」

　これ、誕生日パーティーの計画どうする ?

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　夢主ちゃん夏生まれにしたかったんですけど、思い付かなすぎて明日になりました。
　