[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ19)

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ﾘｸｴｽﾄ：優しさと温かさ / aろえ / 凛とした果実に矢が刺さるさんよりページ19

※ 検索避け済

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　元々コンビニのバイトなんてこの時間までやる予定じゃない。
　でも、本来は私の後に来る人が来ずに人員不足でちょっとだけやることに。

　ちょっと、とは何だったのだろうか。時計の短針は9時を、そして10時を回った。
　溜め息混じりにまた時計を確認すると、10時15分位。

　『そろそろ補導されそうなので、帰っても良いでしょうか … 』

　おずおずと店長さんに聞くと、okを頂いた。
　良かったぁ、と安堵しながら、暗い暗い夜道を歩いていく。

　『 … あ、あろえさん～ ? 』

　見慣れた姿を見かけ、私は不器用な笑顔と人見知り特有の震えた声で挨拶する。
　

　あ「 A ～ !! こんな時間に歩いてて大丈夫 ? 」

　
　『あろえさんもじゃないですか ... ? 私はバイトで遅くなっただけですので ... 』

　あ「 Aは女の子だから危ないじゃん、またストーカーみたいなのに会うよ ? 」

　
　…… 確かに ... そもそも狙われるかだけどね。

　あ「それに俺はコンビニにお菓子買いに来ただけだから。」

　
　『そうなんですね ... ! 』

　あ「夜道は危ないから、一緒に帰らない ? ... ただ、一緒に帰りたいだけなんだけど。」

　『良いですよ、 ! 』

　あろえさんも、いや彼ら四人全員結構物好きだと思う。
　私のような疫病神に、優しく接してくれたり、こうして帰ってくれたり。高校生にして” 本当 ”
　の優しさを知った。中学の時は、クラスの委員長が偽善で優しくしてくれたけどあれは ” 本当 ”
　じゃなくて、嘘。

　優しくしてもらっただけで嬉しいけど、彼らの場合 …… 、本心から優しくしてくれてるんだ。

　ゲームの事とか、私が知らない彼ら三人の事とかを話してる内に、もうすぐ家に着く。

　「おーい、警察だ。君らは高校生かね ? 早く家に帰りなさい ! 」

　... 補導だ。

　初めてだから分かんないけど、学校とかに連絡されるのかな、.. 。

　＿＿＿＿＿

　またまた続くよ !!