[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ15)

今日:29 hit、昨日:9 hit、合計:45,035 hit

015 ページ15

A side

　
　『い、いいですけど ... 私なんかでいいんですか ? もっと楽しい方一杯居るのに … 』

　帰りのHRも終わり、読書でもしようと席に座った途端、あの四人が私の席に集まってきた。
　何だろう、と思いながら沈黙してると、四人が声を合わせて「放課後遊ぼう」みたいに言ってきた。
　特に用事もないし、バイトは夜からだからあんな感じに返事した。

　何処に行くんだろう … ?

　＊＊＊

　
　げ「家一旦帰って、” あのゲームセンター ” な。」

　その場所が分かんなくて、聞こうとしたら。

　
　あ「 Aは俺が送るから～、Aと家が一番近いのは俺でしょ、 ? 」

　
　そういえば、ストーカーの一件以来「また何かあった時用に」として住所教えたんだった。
　四人の中でも、皆わりと近所なんだけどあろえさんは特に近所で、三軒離れた所に家が有る。

　『じゃあ、それでお願いします。』

　それからはまた、下らない雑談をして、帰路を辿った。

　＊＊＊

　
　あろえ side

　あ「ここ ... ? 」

　やっぱりそのアパートはボロくって、Aみたいな可愛い女子高生には不似合い過ぎる。
　二階に住んでるらしいので、外付けの階段を登っていく。

　『あ、あろえさん。』

　あ「ゲームセンター向かおう、」

　二階の廊下部分でばったり会う。
　二人で階段を降りてくと、視線を感じた。

　…… うわ、限界付いてきてるよ。
　

　『あの、思ったんですけど何で私と何でしょうかね … あろえさんは、何で私なんかと遊びたい
　んですか ? 』

　俯いた彼女からの気弱な質問。
　気の利いた答え、出来るかな。

　あ「 Aは、俺らと遊ぶの嫌 ? 」

　『全然嫌じゃないですし、寧ろ楽しそう … です、』

　あ「俺らも、楽しそうだから誘ったの。」

　『そう、なんですね .. ! 』

　気の利いた答えとは分からないけど、いい返事は出来たと思う。