[ 限 / 界ﾒﾝﾊﾞｰ ] 疫病神と限界さん (ページ12)

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その後、示談で解決という事もある、と言われ私は一応承諾しようとした。
　別に牢屋に入れたい訳じゃなくて、これからこういう事をしないで欲しいという事を言おうとしたかったんだけど、彼ら四人が前に出て示談を断った。
　警察の方も眉を困らせていたけど、紙に筆を走らせながら「もう夜だから帰りなさい。また今度色々聞かせて貰うから。」とだけ言ってきた。

　寒い冬の帰路を、彼等とまた駄弁りながら歩く。

　視線を感じないというのは、普通の筈なのに安心感が凄い。

　『今日は、有難う御座いました。えと … 安心です。』

　私が不出来な笑顔で御礼を言うと、彼等は其々の言葉を掛けてくれた。

　＊＊＊

　
　快い睡眠が出来て、上機嫌で学校に向かう。

　でもそこに待ってたのは、虐めてく奴等。彼等はいつまで経っても変わらず。

　上靴に入ってる針を抜いて、確認する。その上靴を履いて教室に入ると、黒板消しが頭に。

　「あ～それセンセに仕掛ける予定だったんだぁ、くくっ、流石疫病神って感じだね。」

　「仕方ないな、また次の時間も仕掛けるか。疫病神また引っ掛かんなよっ、」

　「いや、こいつ疫病神だしまた引っ掛かるんじゃね ? 」

　クラスに笑いが起きる。
　教室の後ろの方でそれを見てる彼等四人組が目に入る。その中指下ろしましょうね。

　自分の席に着いても、机の上に絵の具や油性ペンの落書きが。

　「誰かが疫病神の机と分からず試し書きしちゃったんじゃね ? 」

　「疫病神だからな～」

　
　今の私を不幸にしてるのは、疫病神にしてるのは、そっちじゃないの ?

　