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ベノム国 ページ5

Aside


 窓に椅子を投げても、一切ひびが入らない。


 割ろうと何度も何度も挑戦していると、扉が開いた。


 『 誰ですか .. 』


 如何にも悪そうな奴が入ってきた。

 
 私が身構えると、そいつは喋る。

 
 「 いやいや、身構えなくていい。君の体に興味はない、そんな貧相な体。
 
  そんな体、この国には大勢いるし、買える。」


 『 誰ですか ? 用件は . ? 』


 「 ベノム国の王だ。用件、.. は、君の国の物資、人、富、全てが欲しい。

  ベノム国は娯楽は満足だが、他が劣っている。それなのに、君の国は完璧だ。それが欲しい。」


  欲しいのは分かった。


 分かったけど、私が此処に居るのと何の関係が有るんだろう。


 『 私が此処に居るのと関係はあるんですか 』


 「 あの国の全てを手にするには、君が必要だ。君を人質に取ればあいつらはホイホイ来るだろう。

  君と国を交換、という感じだ。きっとその条件に乗るだろう。 」


 そんなの有り得ない。


 今まで創り上げて来た国と、私を引き換えとか許せない。


 彼らはきっとそんな馬鹿みたいな選択しないよ。


 『 そんな交換、しないと思うけどなぁ。 』


 「 それでもいい。.. あと、この部屋から移動して貰う。ちょっと彼らにメッセージを送りたい。

  だから、来てくれ。 」

 
 そいつは銃を持って言う。


 多分、言うこと聞かなきゃ撃ち抜くぞって意だと思う。


 私は、正直についていく。

嘘をつけ→←宣戦布告



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作者名:樽狸 | 作成日時:2019年3月21日 11時

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