ビデオテープと走り書き ページ13
レウクラウドside
放り投げられたビデオテープ。
Aが投げたと思われる走り書きの紙。
俺らはそれをじっと見つめて、「 作戦会議、しよう」と思い立ち城に戻る。
＿＿＿＿＿＿
ら「 ... えーっと、何の作戦立てんの ? 」
き「 そこから ... ? ... Aを助ける作戦ちゃうん ? その、ビテオテープ流そうや。 」
レ「 まぁ、これが重要な鍵握ってそうだしね。 」
今の時代にしては、ビテオテープを流す。
じじ、っと音が鳴ってからテレビに写し出されていく。
そこから流れて来たのは、信じがたい物だった。
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『 あ、あ、聞こえるかな ? 聞こえるよね。 ここはベノム国です。私は、行きたいと願って此処に 居ます。
... 私を助けようと思ってくれてるのなら有難う。
でも、条件が有るってさ。』
そう言えば、黒のコートに仮面を付けた男が画面に出てきた。
「 ... ベノム国の王だ。何度も言わせて貰うが、彼女の意で此処に来てる。
さぁ、条件と言うのは ... ” 君達の国の全てを此方に受け渡す事 ” だ。それが、こいつを助ける条件。
まぁ、こいつの意向も聞いてから判断してくれ。 」
『 ... ま、ず .. 第一に、私は戻りたくない。皆と居た時間、あの国で過ごした時間、全てが嫌だった。
ベノム国の方が楽しい、今分かったよ。
... だから、だから。私を助けないで、分かった ? 』
さよなら、と一言残してビテオは終わった。
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作者名：樽狸 | 作成日時：2019年3月21日 11時
