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五個目の恩返しは増え鬼でどうでしょうか . 1 ページ39

『 暇 .. 』


　私達は広間でただひたすらに時計を眺めている。
　やる事無さすぎる。


　ら「 世界の終わり .. 」


　レ「 いや大袈裟すぎだろ ! 」


　コ「 仕事も無いとは .. 」


　き「 .. ひぃ 」


　緑君以外は、ずっとゾンビのようになっている。


　『 .. 緑君は元気そうだね 』


　み「 .. 別に ? あれやりたいなーって思っただけ 」


　私達は、それに食い付く。


　み「 ... 増え鬼 」


　ら「 緑君偉い、!! ちょっと用意してくる 」


　足早に広間を去っていくらっだぁ君。


　『 何 .. ? 増え鬼って 』


　コ「 隠れ玉を持って、増えていく鬼から逃げるゲーム。」

　隠れ玉。豆鬼の時渋っていたけど使ったアレ。


　『 楽しそう .. 』


　き「 どりみーは多分Aにそれを体験してもらいたかったんやろ ? 」


　み「 まぁ .. うん 」


　『 そうなんだ .. !! 』


　やっぱり、皆優しい。


　そのあと、会場に来た。


　『 ねぇ狭くない ? こんな小さな庭で出来るの ? 』


　本当にぎゅうぎゅうだった。


　ら「 んじゃあ、移動しよう 」


　と言うと、何処かで見たことのあるPCゲームの画面が出た。
　これ、知ってる。
　

　前、バイトの先輩に見せてもらったことがある。


　ら「 3、2、1。」


　彼がカウントをした後、視界は別のところへと移る。
　遅れて、体が付いてきた。


　目の前に広がるのは、城下町だった。

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