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At キメツ学園 1 ページ47

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「おーいA」

「お姉ちゃん!」


「あ…ごめん、日誌だけ書いちゃうから入っててくれる?」


「じゃあお邪魔しますっ!」



律儀にそう言って入って来た杏花は真っ先に教室の掲示物を見に行き、後から歩いて入って来た無一郎は前の席の椅子を引いて腰掛けた。

忙しなく手を動かす私を、無一郎は頬杖をついて呑気に観察している。



「日直なんだ。大変だね」


「まあこの足じゃ教室の中歩き回るのも面倒だし…」


「そっか」



私は生まれつき左足が不自由なので、義足と松葉杖に力を借りて生活している。

義足は技師の祖父が私に合わせて低額で誂えてくれた。


優しい祖父の顔を思い出して頬を緩めていると、無一郎が私の髪の毛を1束するりと手に絡めて弄び始めた。



「む、無一郎…」


「ん〜?」



私が恥ずかしがるのを分かっててやってる…

ジワジワと顔に熱が集まるのを感じながらも何とか日誌を書き終え、バッと顔を上げたと同時に無一郎の手が離れる。

が、顔を上げた瞬間に目の前にあった無一郎の顔が予想以上に近くて思わず硬直した。


一度は離れた手が今度は頬に伸びてきて、触れるか触れないかくらいで優しく撫でられる。

心臓がバクバクと音を立てて私の思考を掻き消していく。

その端正な顔が近付いてきたものだから反射で目を瞑ると、柔らかな感触を感じたのは額で。

パッと目を開けば してやったりという顔の無一郎。

羞恥心を掻き立てられ、思わず立ち上がっていつもより少し大きな声を出した。



「ぅ…も、もう終わったから行くよ!」


「あははっ、はーい」


「荷物まとめるの手伝うね」



無一郎に手を貸してもらいながら不自由な足を動かして何とか階段を降りきり、以前から約束していたパン屋さんへ行こうと学校を出た。

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瑠璃烏(プロフ) - いちごぱふぇさん» (今更かよって感じですが返信させて頂きます(ー ー;))ありがとうございます!こういうチートキャラ的なの書いてみたかったので作者も楽しかったです。最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年7月28日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ(プロフ) - ああもう好きです!!!!好きすぎて好きが止まんないですどうしてくれるんですか! (2020年7月7日 20時) (レス) id: e2dd6d7f46 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - ゆりなんぽんさん» ぜひ拝読させて頂きます!改めて、最後まで閲覧頂きありがとうございました! (2020年4月20日 22時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - manamimoon0511さん» ありがとうございます!楽しんで頂けたのなら本望です(´∀`*) (2020年4月20日 21時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
manamimoon0511(プロフ) - 凄く面白かったし素晴らしかったです!!ほんっとに有難う御座います!!!! (2020年4月20日 18時) (レス) id: 0aa1fe61f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃烏 x他1人 | 作成日時:2020年4月2日 10時

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