44 あと少し ページ44
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あと一点
もう一点
途方もなく遠くに感じる��たった一点��
ああ、兄さん。今ようやくそれが分かった。
「主将っ」
「でも相手も拾った！やばいな、もう相手はマッチポイント…後が無い…！」
スガさんと共に顔を顰めた時、我らが守護神が大声で喝を入れた。
「野郎共ビビるなァーッ！！
前のめりで行くぜ」
その力強い姿と言葉に、思わず皆んなして笑顔になる。流石、我らが守護神。
龍之助のサーブから試合が再開し、またもや格好いいプレーが炸裂した。
ネットを越えてダイレクトで叩かれるかと思ったボールを、飛雄がワンハンドトスで上げて見せたのだ。
そのボールは翔陽のスパイクで相手コートへと落ち、24-24で同点…デュースとなった。
ノヤの神がかったジャッジで徹のサーブはエンドラインの向こうに跳ね、こちらがリードする形となったがそれもすぐに取り返された。
「っワンチ！」
「カバーカバー！」
もう少し
あとほんの少し
あと一歩だけでも良い
「っう…」
「Aさん…！？」
「前向け翔陽ッ…大丈夫だから！」
「は、はいっ」
俺が放ったサーブは辛うじて相手に拾われ、そのスパイクはブロックにとんだ旭さんの手に当たって大きく弾かれた。
テーブルの方へ飛んでいくボールを全速力で追いかける。
神様でも仏様でもなんでも良い
頼むから
あと一歩だけ____
ーーー日向side
Aさんがダッシュで追いかけたボールは何とか上がって、おれと影山で繋いだそのボールは得点になった。
でも
「………Aさん…？」
テーブルに思いっ切りぶつかったきりAさんは立ち上がらない。
何が起きてるのか分かんなくて側に駆け寄ってみたら、驚いて一瞬息が止まった。
「Aさんっ！どどどうしよ…キャ、キャプテン！」
「A！おいAっ！？」
「A！」
「どうした！？」
倒れたままで、心臓を庇うみたいに胸元を掴んで身体を曲げていた。
その後はもうよく覚えてない。
コーチと先生が駆け寄って来て、何故か大王さまとエースの人も駆け寄って来て…
「い、医務室…！？」
「救急車を呼ぶようお願いして下さい！」
「は、はい！」
慌てて駆け出して行く縁下さんを震えながら見つめる。
「おれ、き、気付いて…っ」
「日向のせいじゃない。気に病むな」
キャプテンに背中を叩かれても、おれの背筋は伸びなかった。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
