5 電話 ページ5
その決意表明する小さな身体に、再び兄の姿が重なる。
あの小さな身体でとんで走ってボール拾って…きっと兄のようになるのだろうと思うと笑顔が溢れる。
龍之介とスガさんも交えた３人の会話を微笑ましく見つめていると、そこに影山が口を挟んだ。
「お前、��エースになる��なんて言うからにはちゃんと上手くなってんだろうな？」
振り向いた日向に追い討ちを掛けるかのように影山が言葉を紡ぐ。
「ちんたらしてたらまた３年間棒に振るぞ」
「…なんだと…」
日向が悔しそうに声を絞り出すのを見て、ため息を吐いた。段々キャラが掴めてきたけど…影山と仲良くなれるのかな…
それは皆んなも思ったようで、口々に声を発する。
「おお…どうしてそういうこと言うんだ影山…」
「友達いなそうだな〜影山」
「え、もうけんか？早くない？」
なんだか面倒くさそうなので、忘れ物をしたと嘘をついて体育館から踏み出した。入部早々けんかなんてたまったもんじゃない。
テキトーに自販機でも行くかなぁと思案していると、体育館から大声が聞こえてきた。
「でも、今までのぜんぶ…ぜんぶ無駄だったみたいに言うな！」
その大声を聞いて、他人事とはいえちょっと胸が痛む。可哀想に、日向は中学３年間まともな練習はできていなかったらしいし。
廊下を歩きながらスマホを取り出して、東京の友人に電話をかける。
〔もしもし…〕
「おお、研磨？久しぶり」
〔久しぶり。どうかした？〕
「いや、ちょっと今部活でけんかが始まりそうだったから逃げて来た」
そう言うと、電話口の向こうが静かになった。どうしたのかと思って声をかけると、すぐに声が返ってくる。
〔ふーん…部活、なに入ったの？〕
「バレー部。だから、もし全国とか行ったら会えるかもな」
〔うん、そうだね。……あ、クロに呼ばれたから、またね〕
「おう。またな」
鉄郎とも話したかったな、と思いながらも通話を切って、自販機にコインを投入した。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
