29 その瞬間 ページ29
ネットに引っかかった相手のサーブをノヤが辛うじて拾い、ボールがネットから離れていく。
しかしそれをものともせずに、素早くボールの下へ移動した飛雄が普通ならあり得ない場所から変人速攻を繰り出し、一気に会場が沸いた。
俺も思わず感嘆の声が漏れ、身を乗り出した事で肩に掛けられていたジャージがずり落ちる。
それを見て驚いたらしい伊達工がタイムアウトをとった。
「凄いな飛雄！びっくりした」
「アザッス」
ドリンクを渡しつつ、伊達工のベンチに目を向ける。
きっと、皆んなが思っているだろう。
『10番を止めなければ』
でも、それこそこっちの思う壺だ。伊達工の場合、面白いくらいその型にハマっている訳だけど。
引っかからないチームは引っかからないだろうから、今回はある意味ラッキーだ。
タイムアウトが終わって、皆んながコートに戻っていく。
「コーチの言う通りですね」
「だな〜」
『日向が光れば光るほど 相手のブロックは目が眩むのさ』
コーチにしては珍しく、カッコいい事を言う。こんなこと言ったら殴られそうだから言わないけど。
今のところは、普通の速攻、変人速攻を巧みに使ってブロックを躱せている。このままいけば何とか……相手がサインに気付きさえしなければ。
『10番を』『10番を』
そう思っているのがここからでも何となく伝わってくる。
そして、その瞬間は訪れた。
「パイプ…！」
囮でとんだ翔陽にブロックがつき、その直後に後ろから旭さんのスパイクが綺麗に決まった。
「「「シャアアァッ！」」」
「すっげぇ…！スガさん、凄いですね」
「……っし…！」
龍之介たちは叫び、隣にいたスガさんは思い切り手を握りしめている。
旭さん、やっぱりあなたこそが、烏野の��エース��だ。
エース復活の瞬間を、皆んなと一緒に叫んで喜び合った。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
