【ツイステ】【リレー小説】足りない高校生達の異世界旅行 【第２章】

＊《東雲香澄》 ページ8

【side:Kasumi Sinonome】



「まーずー……キミたちには特別な能力をプレゼントするね！どんな能力かはお楽しみ！それでねっ！キミたち同士は簡単に連絡が取れるようにしとくからー………まぁ頑張ってね！」



桜ちゃんの言葉を聞いて、私は絶句する。



能力…？アニメや漫画に出てくる超能力みたいなものなのかな…？



…でも能力を渡されるってことは、他の世界に行くことを確定するようなものだ。

きっとその世界では、これからプレゼントさせる能力が必要になるのだろう。



知らない世界に、知らない人たち……。



考えただけでも不安で押し潰されそうになる。

だって、こんなにも、怖い。



私、知らない世界でちゃんと生きていける…？向こうの世界の人や、この空間にいる人たちと上手くやっていける…？



また失わない…?



「…香澄、だいじょーぶ？」

『さ、くらちゃん…』



不安が表情に出てしまっていたのか、桜ちゃんがこっそりと耳打ちしてくれた。

……桜ちゃんはちゃんと仕事をこなしてるというのに、私ったら何心配させてるんだろう。馬鹿みたい。



『…はい、大丈夫です。ありがとう、桜ちゃん』

「それならいいんだけどさぁ〜…、表情(カオ)、暗いよ？」

『す、少しだけ不安で…』

「大丈夫だって！香澄の知り合いも何人かいるし！」

『………え？』



顔を見たことある人がいるとは思ったけど、知り合いなんている…？

確かめたかったけど、みんなの顔を見るのが怖くて確かめられない。ジロジロみたら嫌がられるだろうし…。



私が確かめるのを躊躇っているうちに、桜ちゃんは「レッツゴー！」と叫ぶ。



その瞬間、暖かい光に包まれたのだった。

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