アイドルと7日間【JM】

アイドルと1日目 ページ3

jm「お風呂ありがとう」



お風呂から上がったジミンさんはすっぴんでさっきよりも少しだけ幼い顔で出てきた。



「私も入ってきます。疲れただろうし眠かったらそこの布団使って寝てくださいね。あ、お客様用でちゃんとクリーニング出してるんで！」



うんと頷くジミンさんを見て私もお風呂に入った。
パパっと済ませてリビングに行けばまだジミンさんは起きていた。




＿＿＿＿“今日、ソウルで行われたBTSのコンサートにてメンバーのジミンさんが突然退場しました。スタッフが追いかけるも姿を見失い行方不明となっています。メンバーやファンからはジミンさんへ心配の声を寄せています。”




そんなニュースにかじりつくように見ているジミンさん。
唇を噛み締めてはぁ…と小さくため息をこぼした。
ブチッとテレビを消すとこっちを向いて目を見開いた。


気付かないふりをして声をかける。




「ご飯にしましょう。お腹すきません？」



jm「…あまり…食欲はないかな」



多分電源を消しているんだろうにケータイをぎゅっと握りしめているジミンさん。
もしかして、罪悪感でも感じてるのかな。



「……ジミンさん、明日のことは明日考えましょう」



jm「え…」



「逃げちゃったものは仕方がないです。開き直って今日は拾ってくれる人がいてラッキーだったと思いましょう。

だから…今日はもうご飯を食べてゆっくり寝ませんか？」




力の入った手に自分の手を重ねると冷たかったのがだんだんと温かみを帯びてきたように感じた。



jm「うん…そうだね。


なんか、お腹すいてきたかも」



「ラーメン作ります！この前漬けたネギキムチも多分いい感じになったはずです！」



キッチンに行けば後ろをひよこのように着いてくるからちょっと可愛く見えた。



jm「僕も手伝う」



「じゃあ、一緒に！」

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