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その声の人物は、パタパタと音を立てながらこちらに近づいてきて、
優斗の手から私の眼鏡をすっと取り上げて、私に返してくれる。
『か、かわにしさん、』
優しさが嬉しくて、なんだか痛くて、ボロボロと涙がこぼれる。
そしてちら、と川西さんの顔を覗くと、いつになく真剣で、どこか怖い。
｢あのー、誰すか…？自分は一ノ瀬サンに用があるんですが？｣
優斗が怠けた声を出す。
はっきりいって、先輩に対する態度だとは思えない。
｢僕の名前は川西です。Aちゃんを対応できない状態に“されてしまったので”｣
そういう川西さんは、笑みを浮かべているのに、少しも笑ってない。
そりゃ怒るよね。
いきなり騒がしくされたんだもん。
あーあ、ほんと、私のせいでみんなに迷惑かけてばっかり。
ちゃんと謝らないとな、なんて考えていると、
川西さんがいきなり私の頭にぽん、と手を置き、
｢この子の代わりに僕が対応しますね。｣
と提案しはじめていた。
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たかはし2(プロフ) - ぽんさん» 外したつもりでしたが反応していなかったみたいです。教えていただきありがとうございます。 (2021年3月16日 16時) (
レス) id: 229e36df39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たかはし2 | 作成日時：2021年3月16日 16時
