死神と呼ばれています (ページ9)

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迅君は三雲君に、なにやら小声で話していた
すると忍田本部長が

忍「私は…処分には反対だ、三雲君は市民の命を救っている」

根付さんは顎に手を添えながら

根「近界民を倒したのは木虎君でしょう？」

忍「その木虎が、三雲君の救助活動の功績が大きいと報告している」

　〚木虎ちゃんが珍しいわね…〛

すると迅君が私に無線を飛ばしてきた

悠『ねぇねぇ、死神さん！この会議が終わった後…
　ちょ〜っと話を聞いてほしいんだけど…
　時間あります〜？』

私は迅君方に視線だけ向けた

　〚わざわざ、その名で呼ぶ必要あるのかしら？
　副作用で、私の正体は知っているはずなのに…
　まぁ、話は聞いて損はないのかな？〛

　『「内容によるが、とりあえず聞こう」』

悠『大丈夫です…損はさせませんから』

忍田本部長は嵐山隊からの報告を皆に説明していた

忍「隊務規定違反とはいえ緊急時に
　これだけの働きが出来る人間は貴重だ
　彼を処分するよりＢ級に昇格させて
　その能力を発揮して貰う方が有意義だと
　思うが？」

城「本部長の言う事も一理ある……が、ボーダーのルールを守れない人間は、私の組織には必要ない」

　〚やはり城戸司令は、そうよね〛

すると城戸司令は三雲君の方に視線を向けると

城「三雲君、もし今日と同じようなことが起きたら…君はどうする？」

しばらく沈黙が続いた
皆、三雲君の方に視線を向けていた
今日の出来事を三雲君は記憶を蘇られせて考えているのだろうか
冷汗をかきながら難しい顔をしていた

修「それは……目の前で、人が襲われてたら………」

三雲君は視線を下から城戸司令の方に向けると

修「やっぱり助けに行くと思います」

三雲君の発言に鬼怒田さんは呆れながら

鬼「ほーれ見ろ、まるで反省しとらん首で決まりだ！後は死神に任せれば良かろう」

唐〚馬鹿正直なヒーローだな……〛

　〚これで首ってのは勿体ないわね…まぁ、しょうがないのかしら〛

すると根付さんが冷汗をかきながら

根「三雲君の話は、もう良いでしょう…今は
　とにかくイレギュラー門をどうするかです！」

根付さんはリモコンでモニターに被害が状況を映し出した

根「先程の爆撃で解っているだけでも18名が死亡
　重軽傷者は100名以上、建物への被害は
　数知れず…第一次大規模侵攻依頼の大惨事ですよ」