死神と呼ばれています (ページ37)

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私が喋る前に迅君が口を開いた

悠「この後、本部に行くでしょ？Aさん」

　「えぇ…一応、城戸さんに報告はしないとね
　今日か…昨日の夜から三輪隊が空閑君を
　見張ってるわ」

悠「相変わらず、抜け目ないな〜城戸さん」

　「普通そうでしょ」

悠「多分、本部に行ったら言われると思うけど…
　後3日で、遊真の黒トリガーを強奪作戦が
　決行されると思うから」

　「後３日か…解ったわ」

悠「今うちのボスが忍田さんに協力願いを頼んで
　いるんで…戦力的には俺達の方が優勢になるから
　そこの所はご心配なく！
　あ…ちょっと追加の依頼もしていいですか？」

　「内容によるわ」

悠「Aさん、最初は本部組と一緒にくる
　でしょ？俺が立ち塞がる形で待っているから
　その時、１人か…２人やってほしいんだよね〜」

　「それは…誰でもいいの？」

悠「はい、誰をやるかは任せます」

私は天井を見上げながら

　「わかったわ…はぁ…忍田さんに
　言っちゃったのね」

迅君は頬をかきながら

　悠「なんか〜…まずかったっすか？」

　「うーん、めっちゃ怒りそうだな〜って思って
　忍田さん、こういうの嫌いなタイプだから」

悠「まぁ、そうでしょうね〜…でも、そのおかげで
　俺達、玉狛側についくれるから
　俺的には、ありがたかったですよ」

　「さすが…君の副作用は最強ね」

悠「ま、実力派エリートなんで！」

ニカッと笑いながら敬礼してくる迅君に
私は思わず笑ってしまった

　「ぷふ…本当、面白いわね」

悠「じゃ…俺も偵察に行かないといけないんで！」

　「えぇ、私も本部に行かなきゃ」

すると迅君は、私の方に振り返ると
自分の顔を指さしながら

悠「あ、Aさん、サングラス取った方が
　いいですよ！それしてると正体がバレるって
　俺の副作用が言ってるんで！」

　「そうか…あんま取りたくないけど、背に腹は代えられない」

悠「太刀川さんみたいなこと言いますね〜」