死神と呼ばれています (ページ33)

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遊「それにこの先、近界民に狙われた時のためにも
　千佳は戦えるようになったほうが良いだろう」

栞ちゃんは、顎にペンを置きながら

栞「千佳ちゃんって…そんなに凄いの？」

空閑君はドヤ顔をしながら

遊「見たらビビるよ！」

今までの黙ってた雨取さんが口を開いた

千「私も……自分で戦えるようになりたいです」

栞「なら戦闘員で決まりだね！次はポジション決めよっか」

千「ポジション？」

栞「ボーダーは距離によってポジション分け
　されているんだよね
　攻撃手、銃手、狙撃手の3つ
　……で、どれが千佳ちゃんに合ってるかって
　話なんだけど…千佳は運動神経は良い方？
　足速い？」

千「いえ、あんまり………」

栞「数学は得意？」

千「成績は普通……です」

栞「将棋かチェスはしたことある？」

千「………ないです」

栞「チームスポーツ経験もなしかーうーん…」

雨取さんの顔がどんどん青くなっていく
　

千「すみません…取り柄がなくって……」

栞「あ、ううん、大丈夫だよ！参考にしてるだけだから」

雨取さんの落ち込みように慌てる栞ちゃん
すると三雲君が手をあげ

修「千佳は足は早くないですけど、マラソンとか長距離は結構速いです」

栞「お、持久力ありね！」

修「それに我慢強いし、真面目だしコツコツした
　地道な作業が得意だし集中力はあります
　…後、意外と体が柔らかいです」

遊「おおー！」

栞「ふんふん、なるほど……よし、わかった！」

メガネをキラつかせながら宇佐美さんは答えた

栞「私の分析結果、千佳ちゃんに1番合うポジションは………」

悠「狙撃手だな」

迅君が栞ちゃんの台詞を横取りした

栞「あー！あたしが言いたかったのに！なんで言っちゃうの！！！」

　「出し惜しみしてるからでしょ栞ちゃん」

栞「Aさんまで、意地悪言う〜」

泣きそうな顔をする栞ちゃんは、迅君とじゃれついてると突然ドアが開いた