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支部長室に残された私達
悠「それで…どうですか、死神さん？」
私は黒い笑みを浮かべながら迅君の方を向き
「今、その名で呼ばないでくれる？」
迅君は笑いながら
悠「からかっただけですよ〜冗談通じないな〜Aさんは…」
「もー…空閑君自身に問題は無いと思うわ
ちゃんと話せば交渉もしてくれるし良い子って
イメージ…だけど、問題は城戸さんね」
林「Aちゃんから〜説得は難しいか？」
「それは無理ですよ…私は、城戸さんに
逆らえる側ではないですし
手助けをしたいのは山々ですが〜……」
私は脳裏に数日後、遠征組と合流して強奪する話を思い出した
「…」
私は顎に手を添えて考えていると
迅君は、にやにやしながら見てきた
悠「城戸さんから、なんか言われたんですか？」
「…」
私は迅君に視線を向けたまま口を閉ざしていると
悠「Aさん…俺は、遊真に楽しい時間を過ごしてほしいんだよ…あいつは昔の俺に似ている」
私は、頭をかきながら
「それは、なんとなく重なるとは思ったけど…その前に、迅君…正式な依頼は？」
林「なんだ、迅…まだ依頼してなかったのか？」
悠「タイミングが大事なんですよ！ボス
俺からの依頼は、近々…遊真の黒トリガーを
巡って本部と戦うことになる
Aさんには、玉狛についてほしい」
「報酬は？」
悠「俺に出来ることならなんでも！」
私は、煙草に火をつけた
「確かに…数日後に遠征組が帰ってくる予定よ
帰ってくるまで、ここで情報を得て本部に報告
そして、遠征組が帰ってきたら…一緒に
黒トリガーを奪えと城戸さんから命令を
受けたわ」
悠「でも…さっきの遊真の話を聞いて、どう思いました？」
「殺すより手を組んだ方が良いと思うわ…
それに模擬戦を除くボーダー隊員同士の
戦闘を固く禁ずる…これは隊務規定違反に値する
それを止めるのも私の仕事だし」
悠「じゃ、交渉成立ってことで良いですか？」
「えぇ、問題ないわ」
私と迅君は握手した
迅君は、泊まる部屋まで案内してくれた
私は、そのまま寝た
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作者名：たぬき | 作成日時：2023年4月5日 0時
