死神と呼ばれています (ページ23)

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城「……では解散とする
　進展があれば報告するように」

城戸司令がそう言うと迅君、三雲君、忍田さん、林藤支部長は会議室を後にした
克己兄さんは煙草をだし加えると

邪魔者が居なくなってから鬼怒田さんが口を開いた

鬼「……このままで良いのですかな？城戸司令
　空閑とやらのことはよう解らんが……」

根「そうですねぇ…このまま玉狛が黒トリガーと手を結べばボーダー内のバランスが……」

城戸司令は傷に指を添えながら

城「解っている…空閑の息子かどうかは別問題として…黒トリガーは必ず我々が手に入れる」

すると鬼怒田さんは私を指さしながら

鬼「そもそも迅と共に行動していて、なぜ黒トリガーをみすみす見逃しとるんだ！」

　「『それは三輪隊が対応すると城戸司令から
　指示がありましたので、手を出さなかっただけ
　です』」

根「でも…三輪隊がピンチだったら助ける必要があったと思うがねぇ」

　「『城戸司令は三輪隊に任せると
　仰っていました
　…自分は、それ以上の手出しは無用と
　判断したまでです
　それに…もし殺されるまでいくとしたら
　迅が止めていたでしょう』」

まだ鬼怒田さんと根付さんは何か言おうとしたが
城戸司令が制した

城「確かに…私が三輪隊に任せると言った…死神の判断は間違いではない」

城戸司令の言葉に２人は口を閉じた
会議室は陽の光を遮断し暗くなると
机からのほのかな光が皆の顔を照らした

　〚城戸さんは、どう動くのかしら…〛

鬼怒田さんは机を叩きながら

鬼「問題は、どうやって捕らえるかだ
　玉狛より早く黒トリガーを確保せにゃならん」

　〚理屈は解るが…今は難しいわね〛

鬼「やはり正隊員を総動員するしかあるまい」

根「うーん……それは〜どうでしょうねぇ〜
　あの三輪隊がやられるほどの相手ですよ？
　いくら人数が居たとしてもＢ級で歯が
　経ちますかね？」

鬼怒田さんは冷汗をかきながら

鬼「それは……だ、だからといって手を打たんわけにはいくまい！」

根「大部隊を動かせば目立ちますし、私はリスクが大きいと思いますねぇ」

鬼「じゃぁ、他にどんな手がある！？」

根「うーん…そう言われると〜……」

城戸司令は私を横目で見ながら

城「死神…君１人では始末しに行くのは難しいのか？」

鬼怒田さんと根付さんは私の方に視線を向け
唾を飲み込んでいた